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代理戦争〜『いだてん〜東京オリムピック噺〜』第23回 大地

画像キャプチャ:NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』公式サイト

大河ドラマ『いだてん』ブログをお送りしています。

第23回、教室に立てこもった竹早のお嬢さま代表・富江は、連れ戻しにきた父親との駆けっこ勝負に勝ち、四三先生の辞職勧告を撤回させる。
一方、りんと所帯を持っても孝蔵は相変わらず酔いどれの日々。
そんななか、大正12年9月1日、関東大震災が発生、東京は壊滅状態に…。

下のあらすじで「孝蔵は妻をかばう」とありますが、かばうどころかほったらかしで酒屋から酒をかっぱらってきて呑んだくれてました。

<あらすじ>
四三(中村勘九郎)やシマ(杉咲 花)の提案で、富江(黒島結菜)は父の大作(板尾創路)と駆けっこで競走。鍛えた女性は男に勝てると証明する。治五郎(役所広司)はスポーツが育ってきた日本でオリンピックを開催できるよう神宮外苑競技場の完成を急ぐ。方や、孝蔵(森山未來)とおりん(夏帆)夫婦は、貧乏と夫の酒浸りの生活のせいで破局寸前に。そんな折、関東大震災が発生! 混乱の中で孝蔵は妻をかばう。(NHK公式サイトより)


前半は、女学校での立てこもりを「駆けっこ」で決着をつけるまで。
後半は、関東大震災。

今回は、ドラマの前半と後半では、かなり趣が異なります。



前半の「男と女が戦ったらどうなるか」について、50代くらいだとビリー・ジーン・キングが勝利したテニスの男女対抗試合を思い出すかたがいるのではないでしょうか。
これは一昨年、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』というタイトルで映画公開されました(日本公開は昨年)。

当時10代だったわたしも新聞の報道やニュースで見ました。
「現役女子チャンピオンをなめるな、おっさんめ!」と怒りまくった記憶が(笑)。

そういう意味では、元町内の運動会のアンカーかもしれないけれど、現役陸上選手をなめてはいけないのです。

クドカンがこの男女対抗試合を念頭に置いていたかどうかはわかりませんが、なかなか斜め上に展開してくれますね。
四三が怒鳴ったのは食い気で釣るためだったのも予想外で、さすが女学生から(ほんとうに)「パパ」と慕われていただけあって、つねにお嬢さまたちの味方だったことが伝わるエピソードでした。

親子で駆けっこを発案したのはシマちゃん先生ですが、なんというか、オリンピックであれ、W杯であれ、スポーツの祭典には代理戦争と呼ばれる一面がありますからね。
平和利用であればいいんですけど。

 
 
 
 
 
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第23回「大地」ご覧いただきありがとうございます。 「じゃあこの子たちは、スタジアムを走るんですね」 「ごきげんよう、パパ」 「あーだまされた、芸人の女房なんて、こりごりだ」 「俺がウチに帰るから、あいつはカカァになっちまうんだよ」 「私は今、62だが、150歳まで生きるような気がする」 「…ごめん、ごめん、言わなきゃよかった…ごはんなんて、どうでも良かった」「そぎゃんこつぁなか!夫婦だけん、もっともっと、言いたかことば言いあえるとばい」 「…悪いな、喜びは喜びで思いっ切り声に出さねえと。明るいニュースが少ねえからよ」 * #いだてん #大地 #金栗四三 #中村勘九郎 #嘉納治五郎 #役所広司 #美濃部孝蔵 #森山未來 #シマ #杉咲花 #おりん #夏帆 #村田富江 #黒島結菜 #清さん #峯田和伸 #増野 #柄本佑

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そして富江ちゃんのリアルパパが、薬も包帯も不充分ななか、被災した人を手当てする医者であることも描かれます。
ただ頭のカタい、時代遅れなおっさんではありませんでした。
(考えようによっては)自分に恥をかかせた相手なのに、窮地の四三を助けます。
人間の多面性がちゃんと描かれていて、見ていてすごく救われました。

東北の震災のときも、ネットでデマが流れました。
恐怖と不安が増幅されたら、その反動でかえって凶暴になるのが人間の悲しさ。
でも、ただ悲しみに沈むだけではなく、生き残った人には希望が必要であることをドラマは示してくれます。

わたしも神戸の震災のときは、「ものづくり」や「美をつくる」ことについて、すごく考えました。
生死がかかったところでは、なんの役にも立たないことを思い知らされたからです。
それを生業にすることに、なにか負い目のようなものを感じました。

でも、立ち直っていく過程で、「創造性」や「美」がもたらすものが、傷を癒すことを身をもって知りました。
次回は孝蔵にスポットが当たるようです。

それにしても、五りんはシマちゃんの孫だったとは!
五りんは母から「志ん生の『富久』は絶品」と聞かされてきたことは初回から出てきましたが、関東大震災につながってたんですね。
孝蔵の芸が多くの人の心の支えになるのでしょうが、クドカンのことだからまたなにか変化球を繰り出してくるかもしれません。

今回はもろもろ伏線が回収されて、いよいよ金栗四三編もクライマックス。
視聴率は歴代大河最低記録を樹立したようですが、わたし、神戸の『いだてん』トークライブに応募して抽選に外れました。
清さんに会いたかったのに!

ぼーっとテレビを見たい大河ドラマファンには不評かもしれませんが、その少ない視聴者一人ひとりの熱量は、ものすごく高い気がします(知らんけど)。ぼーっとテレビを見たい大河ドラマファンには不評かもしれませんが、その少ない視聴者一人ひとりの熱量は、ものすごく高い気がします(知らんけど)。


【今回のタイトル:大地】

ピュリッツアー賞、ノーベル文学賞を受賞したパール・バックの代表作『大地』。


個人的な話で恐縮ですが、母が大好きな小説と申しておりました。
この作品で中国人の弁髪について知ったそうです。

「そこかい!」とおもいますけど…。


ネタが尽きない『いだてん』、次回もたのしみです。
では、本日もアドバンストな1日を。

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