アンテナを高くすることも大事だが、対象物がいつも同じでは、同じものしか知覚できない。

—遠藤 功(経営学者・ローランド・ベルガー日本法人会長)

 

bbcd6d61d16289a0a51105e3c26bda15_s

 

今月、母が白内障の手術で2度の入退院、人生初の車椅子を体験。

 

「80代になっても、まだまだ体験してへんこと、いっぱいあるねぇ」

 

と、しみじみ申しておりました。

 

maria-anne / Pixabay

 

じつは40代の頃に大病を患ったことのある母ですが、そのときでさえ車椅子を使ったことはなかったそうです。

今回は、病室から手術室の移動に使いました。

 

「歩いて行けるよ、足腰は悪くないから」

 

と言いながら、厚待遇をおもしろがっている様子。

 

さて、手術は無事にすみ、いまのところ経過も順調です。

それでふと感じたこと・・・

 

人間って、何歳になっても、新しい体験ができるんですよね。

いつもの生活をいつものように送っていたら気がつかない。

でも、ふだんと違う経験をすることで、いつもの生活のありがたさがわかります。

同時に、未知のできごとに対する好奇心も。

 

 

今回のように、“たまたま”そうなることもあるわけだけど。

意識的に、いままでやったことがないことをやってみるのも楽しそう。

 

“教える人”にとって、体験こそがノウハウの“素”。

 

たとえば・・・

飲んだことがないコーヒーの銘柄を試してみる。

いままでと違う経路で家に帰る。

つくったことがない料理に挑戦する。

着たことがない色の服を試着してみる。

 

なんでもいいし、ちょっとしたことでいい。

新しいことを1日にひとつ、やってみる。

いままでにない新しい“気づき”のきっかけになるかもしれません。

 

cor125 / Pixabay

 

かくいうわたしも親の入退院と手術に付き添うのは人生初体験。

命にかかわることではありませんが、手術は手術。

 

最近は術前に、家族もいっしょに、これからおこなう手術の説明ビデオを観るんですね。

病状や段取りの説明のあと、じつはごくまれに「こんな合併症が」とさまざまな事例が・・・

で、さんざん合併症の説明をしたあとで、最後のメッセージが、

「では、リラックスして手術に臨んでください」。

 

それ、無理だからっっ!!

 

と思わず大声で叫んだら、待合室の全員・・・

 

(笑)

 

・・・ちょっとはリラックスに貢献できたかなー。

 

まあねぇ。

病院側の「ちゃんと説明はした」—という姿勢はわかった。

でも、タイミング悪すぎ。

手術の直前にこんなの観たら、ビビっちゃいますよ。

白内障のように成功率が圧倒的に高い場合でさえそうですから。

 

視聴が必要としても、もっと早いタイミングとか考えたほうがいいんじゃないかな。

病院ももっとユーザー目線になってほしい。

なーんて思ってしまいました。

 

いやいや待てよ、わたしだってふだんはサービスを提供する側。

自分ももっとお客さま目線を大切にしなくちゃ・・・

と、感じた病院でのできごとでした。

 

 

では、本日もアドバンストな一日を。