人生は、クリエイティブ・ディレクション:50代からの「おしゃれの学校」

カラーアナリストによって結果が違う、自分のタイプがわからない人へ

白と黒のその間に 無限の色が広がってる
—Mr.Chidren(“GIFT”より)



最近、標題のようなお客さまがいらっしゃいました。

パーソナルカラー診断をしたら、アナリストごとに違うタイプだった。
4人に見てもらったら、4人とも結果が違った。

 



わたしはいったいどれが似合うの!


じつは、こういう方、わりといらっしゃいます。


すべては、いずれかのタイプになんとかして当てはめよう、とするところが誤りの原因です。
むしろ、「あてはまろう」とすると言ったほうがいいかもしれない。

まず、カラータイプありきの診断なんです。

 

ご安心ください。
あなたを素敵に見せる色は必ずあります。
それはカラータイプではなく、「あなた基準」で選ぶ色です。

あなたは、「あなた」という1タイプなのですから。

自分を素敵に見せる色をどうやって見つけるのか—は、ちょっと横に置いといて。

 

その前に、なぜ“診断”結果が変わるのか、原因を考えてみます。
だって所詮パーソナルカラーなんて占いみたいなもんよと断罪するには、あまりに惜しいメリットがありますからね。

なぜ、診断結果が違うのか

考えられる原因は以下の5つ。

1)“診断”したときの条件の違い

2)分類している色の違い

3)分類しにくい中間的な特徴を多く持つタイプ

4)コミュニケーションのズレ

5)アナリストの誤診

それぞれ説明していきましょう。

Ⅰ “診断”したときの条件の違い

パーソナルカラーを正しく分析するには、自然光の入る環境でノーメイクでおこなうのが理想です。

でも、商業施設などのイベントや研修などの場合、会場の照明が悪かったり、往来では化粧を落としていただけないなど、よろしくない条件で、分析せざるをえないことが多々あります。

また、以前の診断が何年も前だったり、当時か現在、かなり日焼けをしていると、結果が変わることがあります。

結果の違いは、前提条件の違いです。

 

Ⅱ 分類している色の違い

アナリストや養成機関などによって、使用するテストカラーや分類している色が違うことがあります。

Unknown
たとえば上の色をSPRINGと判断する流派もあれば、AUTUMNと判断する流派もあります。

この色が似合うという事実は変わらないけど、流派が違うと、診断されるタイプが異なることがあります。

 

じつは、本家アメリカのパーソナルカラーの指導者にもいくつかの流派があるんです。
どこがおおもとかによって、ベースの理論が違います。

さらにパーソナルカラーが日本に導入されて以来、日本人に合うように、システムは独自の変化と発展を遂げてきました。

それも混乱の一因です。


つまり、パッケージは違うけど、ボトルのなかのドリンクはおなじということですね

たとえば、わたしはWINTERですが、以前、あるアナリストにオレンジを勧められて驚いたことがあります。

そのとき、流派によってはヴィヴィッドなオレンジをWINTERに入れてることを知りました。
ある流派はオレンジはAUTUMNにしかありません(SPRINGにも入っていません)。

 

alles / Pixabay

 

アナリストの診断結果は正しいけど、ナカミが違う。

これってお客さまには迷惑な話。

でも、解決策はありますから、心配しないでください。

 

Ⅲ 分類しにくい中間的な特徴を多く持っている

アナリスト泣かせな方ですね。

専門的な話は割愛しますが、4つのシーズンは、それぞれの色がもつ共通の特徴によって分類されます。

その特徴に基づいて、色をどこで線引きするかが流派の違いです。
色はこんなふうにグラデーション状につながってるわけだから・・・

 

gradetion


けっこう微妙なんですよね。

ひとによっては、SPRINGの要素50%、SUMMERの要素50%と中間的な方もいらっしゃいます。

 

そういう方が、ちょっと黄みがかった照明のもとで分析を受けたらSPRING、蛍光灯など青みがかった照明の下で分析を受けたらSUMMERというふうに結果が割れる可能性は考えられます。

また、その方がかなり日焼けをなさっていたら、SPRINGといわれる可能性が高いです。

日焼け、加齢、健康状態などによってパーソナルカラーは変わる可能性があるからです。

これについては異論をお持ちのアナリストもいらっしゃるでしょう。
こちらのエントリをお読みください。



わたしも
90年代に初めてカラーを学んだ頃は、
「パーソナルカラーは一生変わらない」と教科書に書いてありました。


パーソナルカラーが日本に入って30年以上。
若い頃に着ていた色が昔ほど映えなくなった例は数多く報告されています。

わたし自身、似合うイエローがどんどん明るくなってきている実体験もあります。
とくに中間的な特徴を持つ方は、診断結果がブレやすい傾向があるでしょう。


もちろん、解決策はありますので、心配しないでください。

Ⅳ コミュニケーションのズレ

ご自分のカラータイプをご存知でも、その特徴をよくご存知ないケースがあります。


「SUMMERが似合うと言われたので、着てみたけど、評判がよくない。
ほんとうにSUMMERでしょうか」


そうおっしゃるお客さまがSUMMERだと思ってお召しの色が、AUTUMNだったり、WINTERだったりします。


色のトレーニングをしていない方が、色を覚えるのは至難の業です。

そのために、コンサルではカラーチャートやスウォッチなどの色見本をお渡しし色の特徴や使いかたを説明します。

スクリーンショット 2015-08-30 4.21.39

それでもコミュニケーションが足りなかったか、うまくいかなかった。


もちろん、お客さまの腹に落ちる説明ができなかったアナリストに責任があります。
パーソナルカラーはその性質上、美容院やエステのように習慣的に通うことはありません。

たいていは、一生に一度受けておしまいです。

だから、フォローが難しい。

わたしの場合、サービスを受けていただいて1ヶ月間、無料でメールフォローの期間を設けてます。


「この色でいいですか?」と写メを送ってもらったら、OKかNGか、お返事します。

E1N7E / Pixabay

E1N7E / Pixabay


すべてのカラーアナリストが自分のサービスに対して同様のフォローをおこなっているわけではありません。

また、イベントやセミナー、研修など短時間で多人数を相手にする場合、物理的な限界がありますし、こうしたフォローは付帯しません。

分析そのものもクイック診断で、色見本がないことも。
個人的な疑問に答えてもらえる余裕もなかったかもしれません。


なんだか消化不良だった・・・そんな思いだけが残ってしまうのですね。

Ⅴ アナリストの誤診

とくに経験の浅いアナリストの場合、環境やそのときの体調に左右されて、誤診することはありえます。
あってはならないことですが・・・

ではどうすればベストカラーを見つけることができるのでしょうか。


納得できる分析のために

解決策としてご提案できることはふたつあります。

Ⅰ 信頼できるアナリストに1対1で、時間をかけて分析してもらう


パーソナルカラーは無料イベントから数万円以上のコンサルまで、さまざまです。
イベントの問題点をあげましたが、確かな技術を持ったアナリストなら、短時間でも誤診しません。

ただ、セミナーやイベントでは、一人ひとりに細かい対応ができないのも事実。
ブログで検索したり、口コミなどで信頼できそうなアナリストを探してみてください。


最近は本を出版している方も大勢おられます。
読んでみて「いいな!」と思える方のサロンを訪ねてみるのもいいですね。

いきなりコンサルを申し込まなくても、まずは体験講座やお茶会などで、ご本人と会ってみるといいでしょう。

相性がよさそうだなと思えたら、講座やレッスンを受講したり、コンサルを受けてみるといいですね。
コンサルタントの選びかたについては、こちらの記事もご参考に。


Ⅱ シーズンに無理矢理あてはめず、
どんな“色域”が似合いやすいかを知る

パーソナルカラーを知ることは似合う色グループを知るだけでなく、イザというときの勝負色や避けたいNG色を知ることでもあります。

それによってムダな買い物が減り、カラーコーディネートで悩まなくなります。

似合う色を身につけるようになると、ほめられる機会が増えます。
女性の場合はメイクを変えたり、明るい色を着るようになると顕著です。

好きだけど似合わない色の攻略法や似合う色が変わったときの対応策もわかります。

分析を受けたらシーズンがわかったタイミングで、

「シーズンの特徴より、わたしに似合う色の特徴を教えてください」

と言ってみてください。

SPRINGの人もSPRINGの色すべてが同じように似合うわけではありません。

どの流派であろうと、体系的な色の知識があれば、あなたに似合う色の特徴を理論で説明できるはずですから。


さて、標題の4シーズンすべてをいわれたお客さまは、SPRINGでした。

SUMMERの要素もすこしあり、SUMMERでも青みの強くない明るいピンク系なら似合います。
彼女に似合う色の特徴は、イエローベースで明るく、澄んだ、中くらいの強さの色調です。

それらを並べてみました。

4シーズンならSUMMERに分類されるピンクも入っています(※1)。
AUTUMNと言われたときは、かなり日焼けをしていたそうです。

日焼けをするときは、もとの肌色の色みのまま、色素が濃くなるのではなく、黄みを帯びた茶系に変わることがわかっています(※2)。

WINTERといわれたときは、デパートのイベント会場でした。
鮮やかなローズレッドの口紅に黒いアイラインをビシッと入れた濃いメイクだったそうです。
典型的なWINTERの配色に条件の悪い環境と本来の肌色が隠れた状態。

メイクの表面的な配色に影響されて誤診が起こった可能性があります。


なぜパーソナルカラージプシーのような状況に陥るかというと、“診断”に満足できないからです。

パーソナルカラーは、血液型性格診断や星占いのように4つや12タイプに分類して「あなたの特徴は〜〜」と断定するものではありません。

100人いれば、100通りの色の世界がひろがっていくのがパーソナルカラーです。


そう、パーソナルカラーは既製品じゃなく、オーダーメイド!

カラータイプではなく、自分自身が基準になった色の特徴=色域を知ること。
“シーズン”を手がかりにして、より豊かな色の世界をひろげてくださいますように。

では、本日もアドバンストな一日を。

※1 色見本はCMYKで作成。PCの環境により、正確に再現できない場合があります。ご了承ください。
※2 『なりたい自分になれるカラーとスタイルの法則』花岡ふみよ:著 MdN:刊

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください