天国は上には存在しないし、下にも右にも左にもない。

天国は信仰を持つ人間の中にある。

—サルバトール・ダリ

 

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子どもの頃、買ってもらった絵本のなかに、キリストの伝記がありました。

その生涯の物語に添えられていた絵が、ダ・ヴィンチの『受胎告知』や『最後の晩餐』、ラファエロの『キリストの変容』などでした。

後になって母に聞いたんですが、本物の芸術作品が使われていたので、迷わず選んだと言っていました。

3、4歳の頃だったと思います。

目を肥やすには、早くから本物に触れることだ、と母は考えていたようです。

教育の成果かどうかはわかりませんが、わたしは芸術が大好きな早熟な女の子になりました。

そのきっかけのひとつは、キリストの伝記絵本だったかもしれません。

この映画の副題は『天国への入口』ですが、わたしにとって本作に登場する作品のいくつかは、まさに“芸術への入口”でした。

 

そんなわけで、わりと楽しみにしてたんです。

 

これまでにナショナル・ギャラリーアムステルダム美術館、このヴァチカン美術館と、ヨーロッパの美術館をモチーフにした映画を3本続けて観てきました。

先に観た2作は、いい意味で期待を裏切ってくれました。

そして「行ってみたい」と感じたということは、プロモーション的には成功したってことなんですよね。

 

本作はさすがカトリックの総本山・ヴァチカンだけあって、まさに由緒正しい正統派ドキュメンタリー。

あまりにも正統派すぎて教育番組みたい・・・だったことと、3Dメガネが苦手なクセに、2Dで上映しているうちに観ておかなかったことが悔やまれました。

じつは、ヴァチカン美術館には行ったことがあるんです。

なので、この映画を観て「行ってみたい」と思ったかというと・・・

 

ヴァチカンで観た作品群の存在感は圧倒的でした。

 

ヴァチカンは市街ぜんたいが、ひとつの博物館でした。

芸術はその作品単体としての価値だけでなく、うまれてきた背景、環境、時代など、さまざまな要因を負って成立していると感じました。

あるべきものが、あるべきところにある迫力、といえばいいでしょうか。

それを知っているので、やっぱりまた「行ってみたい」

 

それにしても美術館を題材にしたドキュメンタリーにこんなにバリエーションがあるとは。

この違いがブランディングですね。

個人的にはフレデリック・ワイズマンにヴァチカン美術館を撮ってほしかった。笑。

 

「ヴァチカン美術館 天国への入口」公式サイト

  

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。