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一般の方はもちろんですが、ファッションに関わる方はぜひご覧になることをおすすめします。

お客さまにもし、


「バングラディシュの工場倒壊についてどう思いますか」

 

と聞かれたら、どう答えますか。

 

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この答えをもたないまま、プチプラのお店をご案内できますか。

 

ファストファッションの功罪

“ファストファッション”が注目されたのは、2008年にH&Mが銀座に日本1号店をオープンしてから。

トレンド感があって、安い。

商品の回転サイクルが早い。

 

洋服がたくさんほしい人なら、1着分の値段で3枚買える。

節約したい人なら、予算が1/3ですむ。

 

値段が手頃だから、いつだって流行のものが着られる。

ベーシックでそれなりの品質のものと組み合わせれば、見栄えもします。

ファストファッションは、消費者にとって欠点がないかのようにも見えました。

 

とはいえ、安く買えることは確かですが、無駄遣いも増えるのが人間の習性です。

衣料ゴミが増えるし、捨てられない人の場合はモノが増える。

“ファストファッション”—。

ファストフードになぞらえてうまれたこの言葉は、2009年のユーキャン新語・流行語大賞でトップテンに入賞するほど市民権を得ました。

 

その翌年の2010年、“断・捨・離”が日本流行語大賞に選ばれます。

大きく右にふれた振り子は、必ず左にふれるのです。

 

 

バングラディシュ、ラナ・プラザビル倒壊事件を知っていますか

2013年、世界じゅうに大激震を与えた1枚の写真があります。

バングラディシュの衣料品工場倒壊事件の犠牲となった男性が女性を守ろうとしながら亡くなっている姿が写っていました。

(※注:リンク先には、ショッキングな写真があります。ご了承ください→最後の抱擁:A Final Embrace: The Most Haunting Photograph from Bangladesh/TIME)

 

当時、わたしはこれをtwitterで見ました。

ファストファッションのブランドの製造表示タグに“Bangladesh”とあるのは知っていました。

安く提供するために、労働賃金も安く抑えられていることは誰でもわかります。

でも、人命とひきかえにされることがあってはなりません。

 

ワンシーズンで捨ててしまう服のために。

 

監督、アンドリュー・モーガンは、事件に衝撃を受けてこの映画を撮影したそうです。

この事件以来、企業側も労働環境の改善に乗り出さずにはいられなくなりました。

ほんらい企業は製造をすべて下請けに出しています。

つまり、企業だけではコントロールできない問題なのですが、もうそんなことは言っていられなくなったわけです。

 

監督は、決してファストファッションを否定しているわけではありません。

現状を知るひとを増やし、改善の力になりたいのだと思います。

 

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不買運動では解決できない

わたしも、ショッピングクルーズなどで、ファストファッションのお店にお客さまをお連れします。

わたし自身も購入をします。

ただ、必要のないものは買いません。

それはファストファッションだろうと、どこの店だろうとおなじです。

自分に必要なものを必要な量だけ、持つようにすることが大事です。

その選ぶ力をつけてもらうために、スタイリングレッスンをおこなっています。

 

こうした事件が大きくクローズアップされてから、“エシカルファッション”という考えかたがひろがりつつあります。

“エシカル”とは、“道徳、倫理上の”という意味で、ショッピングにも道徳的、倫理的に、良識にかなった購買行動を呼びかける動きです。

“サスティナビリティー(持続可能性)”とか“フェアトレード”、“ロハス”というのは、こうした考えのもとにあります。

下にこれらの考えかたがよく理解できるサイトやこれまでわたしが見てきたサイトのいくつかをリンクしました。

一度、ご覧になってみてください。

 

ほんらい、おしゃれは楽しいものです。

罪悪感を感じながら、服を着たくはありませんよね。

 

この事件が起こったとき、わたしには問題が大きすぎて、どう考えていいかわかりませんでした。

いまでは、

 

「ひとりひとりが、かしこい消費者になること」

 

が、わたしの答えです。

 

不都合な真実にも目を背けないようにしたい。

自分にできることで0.1mmでも社会に寄与できれば、これほどうれしいことはありません。

 

 

参考サイト:

オフィシャルサイト:unitedpeople.jp/truecost/

=関連ニュース=

映画には毛皮の使用を否定するステラ・マッカートニーが登場しましたが、アルマーニもつい先頃、今後は使用しないことが報道されました。これは影響力が大きいでしょう。

アルマーニがファーフリーに 毛皮の使用を廃止(WWD)

 

監督は安い服はオートメーション工場で生産されていると思っていたらしい。それが実現したらしたで、発展途上国の労働者は仕事を失うという悩ましい問題が。

全自動で衣料品を生産するロボットミシンは途上国の縫製産業を奪い取る(Gizazine)

機械は人の敵か味方か(IDE-JETRO日本貿易振興機構)

 

=エシカルファッション=

「エシカルファッション」「フェアトレード」って何?(Fashion snap.com)

フェアトレードとは(わかちあいプロジェクト)

それ本当に必要?今日から始めるサステナビリティファッション。(アメーバニュース)

欧州で注目が集まる「サステナブルファッション」(朝日新聞デジタル)

【スウェーデン】H&Mが考えるサスティナビリティとファッション(サスティナブル・ジャパン)

 

=ファストファッションの問題=

光と影….ファストファッションが抱える問題(NAVERまとめ)

ファストファッションが売れてる理由と抱える問題点FASHION JOURNAL CLIP)

 

=バングラディシュ、ラナ・プラザビル倒壊事件関連=

あなたを変える1枚の写真、バングラデシュの衣料品工場崩壊”事件”から(マガジン9)

バングラデシュ建物崩壊:大手アパレル企業ウォルマート、ギャップ、H&Mが生産工場の新たな安全改善プログラムの支援拒否(international business times)

バングラデシュにおける既製服産業の労働条件改善に向けて達成された進歩と成果(国際労働機関)

 

=映画レビュー=

「ザ・トゥルー・コスト」のレビューは、カナダ在住のブロガー、筆子さんのブログ記事が秀逸です。筆子さんとわたしでは意見が異なる部分もありますが、とても考えさせられます。以下、筆子ジャーナルより

『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』11月日本で公開。服を買い過ぎる人は必見です

「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?

ファストファッションとは?その仕組みと問題点を2分で学ぶ

 

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。