シャツは人体に最も近接した衣服。

—落合 正勝

 

こんにちは。

アドバンスト・スタイリストのやまだみゆきです。

 

標題のようなコメントがありましたので、ちょっと考えてみます。

 

日経ビジネスオンラインが、この数年で何度も取りあげてるだけでなく・・・

 

胸ポケット付きのワイシャツは傍流? (2014年5月29日)

「ワイシャツはもともと肌着」というウンチクの功罪 (2013年7月10日)

ワイシャツに胸ポケットは必要ですか?(2013年7月3日)

胸ポケットないシャツが「世界標準」? ウォール街では「プロ失格」説も(2013年5月 5日) 

 

朝日新聞ではリンクが切れていますが、鎌倉シャツの挑戦を紹介するかたちで記事を掲載。

鎌倉シャツ、胸ポケットやめます NY向け「世界標準」『朝日新聞Digital』(2013年4月16日)

 

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要するに、男性のワイシャツの胸ポケット、アリやナシやということですね。

これは着こなしに関する、あなたの立ち位置を決めるうえで、とても興味深いテーマです。

またまた、限りなく正解に近い回答をするならば、こう。

 

“あなたの考えとTPOでアリでも、ナシでも、好きにして”。

 

そんなに難しい話じゃないんです。

もともと着物文化だった日本人の服装が洋服に変わったことがあらゆる混乱の原因なわけで。

 

日本人はアレンジの達人的民族なんですよね。

よく、野球とbaseballは似て非なるものといわれるように、日本のワイシャツと西欧のドレスシャツは、似てるけど、ある意味、別物。

 

欧米ではパンツってサスペンダー(ブレイシーズ)で吊るのが正装という認識があります。

胸ポケットにモノが入ってたら邪魔だろうなーとは想像つきます。

 

それに加えて、ジャケットのシルエットをカッコよく見せるため、いつの頃からか、ポケットなしが主流になりました。

まあ、工賃を浮かすためとも言われてるけど、詳しくはツッこまない。

 

Olichel / Pixabay

 

西欧と日本のいちばん大きな違いは、ファッションとか価値観以前に、暑くておそろしく湿度が高いこの気候。

外回りする人はたまったものじゃないんで、ランニングを下に着ます。

クールビズで上着が不要となると、そこに入れてた小物がシャツの胸ポケットに収まる。

 

同じようなシャツだけど、環境が違うんだから、別の機能や目的が求められて、違う発展のしかたをしました。

 

「オレは西欧の洋服文化をリスペクトしてる。

おしゃれにガマンはつきものだし、海外出張も外国人とのつきあいも多い。

だからグローバルスタンダードのポケットなしでいくぜ!」

 

・・・なら、それはそれでカッコいい。

夏の汗対策、よろしくお願いしますね。

 

一方で。

「オレは日本人だけど、シャツの歴史は知っている。

西欧人の主張はわかるが、環境が違う。

西欧の常識だけが正しいと押し付けるなんて了見が狭い。

堂々と胸ポケットつきを着てやるぜ!」

 

・・・なら、それもそれでカッコいい。

海外でもちゃんとそう説明してね。

 

さてもう一方で。

「郷に入りては郷に従え。

昔の人はいいコト言うねぇ。

日本にいるときは日本の、海外に行けば海外の、流儀にあわせて柔軟にやるのがオレのスタンスだよ」

 

・・・なら、

それもそれでカッコいい。

世渡り上手は才能です。

 

装いと心がリンクしているとたびたび書いてきました。

外見はいちばん外側の内面であると何度もくりかえしています。

 

あなたの装いは、あなたの決断の結果。

だいじなのはどれが正しいかじゃなく、あなたはどう考えるか、ということ。

“アリ”と答えるか“ナシ”と答えるか、考えて決めたことならどっちも正解。

 

でも、その選択が着こなしに現れる。

それを見て、他人は「あなたは◯◯な人だ」と思う。

だから、着るものはあなどれない。

 

ところで。

胸ポケットがあってもなくても、できればモノは入れないでほしい。

ポールペンのインクがポケットに染み出したひとをこれまで何人か見たことあるけど、かなり悲惨なので。

 

小物類はぜひ、バッグのなかに。

スタイリスト的には、機能的なブリーフケースをおすすめします。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

 

=information=

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参考:NEW YORK 再確認 <私達は洋服の歴史の無い民族であること>

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。