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“おしゃれの学校”のやまだみゆきです。

今年の大河ドラマ『真田丸』が最終回を迎えました。

こんなに大河ドラマが楽しい1年は初めて!

見どころがたくさんありましたが、どんな作品でも衣装が気になります。

 

NHK公式HPでは、風俗考証を担当された佐多芳彦さんのインタビューシリーズがとても楽しかった。

〜男性の装い〜

〜秀吉の陣羽織〜

〜女性の装い〜

〜戦国の髪型あれこれ〜

〜戦国庶民の装い〜

~「大坂の陣」編の扮装~

 

これを読むと、戦国武士にとって甲冑は、いまでいう“ブランディング”そのものだったことがよくわかります。

映像作品における衣装は単なる“ファッション”ではなく、登場人物の“キャラクター”の代弁です。

衣装は知らず知らずのうちに視聴者にたくさんのメッセージを送ってるんですよね。

イメージコンサルティングは、ドラマや映画、舞台ではなく、実際の人物でそれをおこなうこと。

その手法については、いずれくわしく。

 

ドラマの衣装は、あくまでフィクション

広告制作プロダクションに勤務していた頃、レギュラーの仕事のひとつにNHK大河ドラマ展の企画と運営がありました。

目玉として『龍馬伝』では黒船を体感できる縮小模型(部分)や『江』では大坂城の秀吉の居室を再現したりしました。

『真田丸』の最終回にも出てきた徳川や豊臣の馬印も飾りました!

 

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とはいえ、毎回、展示の中心となるのは“衣装”です。

華やかな打ち掛けや豪華な甲冑は、実物ではなく撮影用に制作されたものではありますが、とても見応えがあります。

こうした衣装や甲冑は、時代考証の専門家をまじえ、さらに演じる役者さんのイメージや好みも取り入れて制作しているそうです。

 

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上の写真は、2011年放映の『江』展より。

この作品で信繁(幸村)を演じたのは、浜田学。

たしかに赤備えだけど、脇役のせいか、ちょっと地味ですね。

一方、『真田丸』の信繁の甲冑は、主役にふさわしい凝ったデザイン。

しかも南蛮胴でした!

南蛮胴は、ヨーロッパの甲冑を改造したもの。

それに似せた国産のものも造られていました。

ドラマのデザインは、大阪城にある「鉄二枚胴具足」がベース。

上の写真だとわかりにくいですが、『総集編』ではぜひ胴部分のモチーフに注目してみてください。

 

関ヶ原の合戦では銃撃戦が常識になってきていて、弾に強い南蛮胴が重宝されました。

信繁といえば赤備えのイメージですが、大坂冬の陣で実際に着用した甲冑は黒い南蛮胴だったそうです(現在も真田家で保存)。

 

さて、大河ドラマにおける南蛮胴といえば。

このデザイン、すきなんですよ。

見覚えありませんか。

 

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2009年の『天地人』で北村一輝が演じた上杉景勝が着用しました(なんか『真田丸』の遠藤憲一とはずいぶん雰囲気が違うわー。笑)。

そして、2年前の『風林火山』ではガクトが演じた上杉謙信もこのデザインを着用。

さらに遡って2002年、『利家とまつ』で唐沢寿明演じる前田利家が織田信長から拝領したという設定で登場します。

 

甲冑、具足は製作に手間もお金もかかります。

そのまま流用したり、パーツを組み替えて遣いまわしたり、転用するなど再利用しているとか。

ひとつひとつ、役名と役者さんのなまえとともに専用の鎧櫃(よろいびつ)に入れ、たいせつに保管されていました。

 

史実では信長や謙信が南蛮胴を着用した記録は残ってないんですよね。

それらは映画やドラマなど、メディアがつくりあげたイメージなんです。

ドラマはドキュメンタリーじゃなく、フィクション。

キャラクターをより鮮明に打ち出すため、デフォルメやアレンジがおこなわれていることを知ったうえで楽しみましょう。

 

関ヶ原で西軍が負けたほんとうの理由?

ところで、『天地人』といえば、直江兼続の“愛の前立て”が一躍有名になりました。

主演・妻夫木聡が着用した甲冑がこちら。

 

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その『天地人』から、関ヶ原の合戦に参戦した武将の甲冑コーナーです。

東軍、西軍にわけて展示しました。

これを見て、なにか気づきませんか。

 

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東軍って全体に男らしく、強そうで質実剛健

それに対して西軍って独創的でスタイリッシュ、とても個性的ですよね。

ウィッグあり、南蛮胴あり、愛の前立てあり・・・

 

大河ドラマ展の準備をしながら、こんなことを言ったのを覚えています。

「関ヶ原で西軍が負けたわけがわかりましたよ。

これだけファッションに凝ってたら、軍備にまわす時間も費用もなくなるでしょ」

 

冗談なんですけど、ウケた(笑)。

 

当時の都は京でしたから、洗練された趣味やファッショントレンドは京都から発信されていました。

豊臣側(西軍)の本拠地は大坂で、京都にほど近い。

しかも大坂は商人の街ですから、基本的に派手好みです。

 

一方、徳川方(東軍)の江戸は武家の町。

都からは遠いですし、当時の産業は農業中心。

実用本位になるのは、当然かもしれません。

 

まあ、実際のところはわかりませんが、『真田丸』では、赤備えの甲冑のために丹(に)を3回塗り重ねるよう指示するシーンがありました。

丹は、戦国時代には高級品。

しかも作るのに手間もかかる。

それでもなお、赤備えにこだわったのはなぜか。

もちろん、家臣として仕えてきた武田家に倣ってですが、そもそも赤備えとは。

 

強いから「赤」を着るのか、「赤」を着ると強くなれるのか

赤は戦場でよく目立ちます。

なにしろ緑の補色(反対色)ですから。

 

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最終回で信繁が家康の本陣に斬り込むシーンでは、草原の緑に赤が映えて、ほんとうに鮮やかでした。

戦場で目立たないのは、迷彩柄によくあるカーキ色やアーミーグリーンに代表される、くすみのある茶色や緑色系。

現在、野戦用の戦闘服はどの国でもこの色です。

 

あえて的になりやすい色を甲冑に選ぶなんて、現代感覚では無謀このうえない。

それを勇猛さの証ととらえていたのが、戦国武将の美学だったんでしょうか。

あるいは、目立つ色を着るからこそ逃げも隠れもできなくて、立派に戦えたのかもしれないですね。

これって、「なりたい自分になるには、すでにそうなっている服装を“いま”やってみる」っていうファッション戦略そのものなんですけど。

 

鎧、兜、具足、陣羽織…

日本の戦う男にとって、独自の意匠にこだわることは武士のたしなみだったんですね。

現代に生きるビジネス戦士のみなさんも、そのDNAに気づいてほしいな〜。

 

来年の大河の主役、井伊家も赤備えで有名です。

次はどんな衣装で楽しませてくれるでしょうか。

その前に、『総集編』まで、おのおのがた、抜かりなく。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。