なりたい“あなた”をプロデュースする、やまだみゆきです。
きょうは、卒業撮影を控えた「なりたい“あなた”になる講座0期生」のみなさんに向けて書きます。
これから書くことは、
1. オーディション、コンテスト、発表会を控えている方
2. 初めてプロのフォトグラファーにプロフィール写真を撮影してもらう方
3. 緊張しやすく、大事な場面でことごとく失敗してきた方
にも有効です。
なぜなら、根底にある問題はおなじだから。
みなさん忙しいと思うので、結論を先に書きます。
それは、うまくやろうとしないことです。
撮影に関しては、
キレイに写ろうとしないこと。
これに尽きる。
講座では、自分の顔やボディラインが美しく見える見える角度、ポーズのとりかたなどを研究してもらいます。
そのため、まいにち自撮りの宿題があります。
でも、カメラの前に立ったら忘れてください。
だって、アレもコレもしなくちゃ!って思ったら楽しくないでしょ。
写真って、そのときの気持ちが写るから。

JESHOOTS / Pixabay
ちょっと違う話をします。
わたしは本番に強いです。
趣味はダンスで、学生時代は演劇部。
いまはアンチョビーズというバンドでバックコーラスをやっていて、10月2日に今年3回めのステージに立ちます(宣伝)。
ステージを何度も経験していますが、ほとんど緊張したことがありません。
そして終わると、よく言われます。
「本番がいちばんよかった!」
わー、自慢たらしくてなんかヤなヤツ!
そんなわたしも、ガチガチに緊張した経験があります。
それが講師としてセミナーに登壇すること。
セミナー講師養成講座に通っていた頃ですが、手に脂汗がにじむほど。
緊張しやすいひとの気持ちが初めてわかりました。
「これか」と。
なにが違うんだろう。
ダンスや芝居のように人前に立つという意味ではおなじなのに。
答えがわかったのは、講座の卒業発表の前日。
資料探しをしていて、以前、取材した接客ロールプレイング・コンテストの結果が掲載された機関誌を見つけました。
そこには、全国グランプリに輝いた店長さんのインタビューが。
お客さまにああ言われたら、こう返そう。
こう言われたら、ああ言おう。
そんなことばかり考えていた頃は、いい成績を残せませんでした。
接客していていちばん楽しいのは、お客さまが喜んでくださったとき。
喜んでもらえるよう、目の前のお客さまとの応対に集中するようにしたら、急に勝てるようになった…
そんな内容でした。
この取材は「きょうの自分のため」だったと思いました。
そのときは気づかなかったけど(自分で書いておきながら、笑)。
わたしは「うまくやろう」とするあまり、自分のことしか考えてませんでした。
受講生が見えてなかった。
ダンスも芝居も好きでやっていること。
「うまくやろう」「カッコよく見せよう」「わたしキレイ?」なんて気持ちは微塵もありません。
ただ純粋に、楽しい時間をみんなと共有するだけ。
じゃあ、なんのために練習するのか。
美しく見える研究をするのか。
ひとつは基礎力をつけるため。
もうひとつは「やるだけのことはやった」自信を支えにするためです。
なにごとも基本が大事です。
とくに初心者ほど基礎をほんのちょっと知ってるか、知らないかの差が大きい。
初心者が「できない」のは能力やセンスの差ではなく、単に「知らないから」です。
「なりたい“あなた”になる講座」でも、最初、多くの方が自撮りレッスンに抵抗をお持ちでした(そうですよね、得意なら受講しないわ)。
ハッキリと「笑顔が苦手」とおっしゃる方も。
でも、つづけることでだんだんと自信がついて、最初はコミュニティ以外では写真を出したくないとおっしゃっていた方も、ブログやSNSに自発的に顔写真を投稿されるようになりました。

instagramのアカウントをお持ちの受講生のみなさん。お顔がはっきりわかる最新の投稿です。リンクは記事下に。
自撮りの究極の目的は「自分の顔を好きになる」ことです。
自分の顔が嫌いで、どうして心から自分を肯定できるでしょう。
レッスンでビューティ加工を推奨しない理由は、表情や肌の状態をチェックするため。
さらに、加工しなくても自分の顔を肯定できるようになってほしいからでもあります。
自撮りレッスンをすると、自分でも知らなかった魅力に気づいて自信が持てるようになります。
ステージに立つ方も、登壇される方も、ひとりではありません。
お客さまも受講生もカメラマンも敵じゃない。
いっしょに時間を共有し、楽しむパートナーです。
キレイに見せようなんて思わなくていい。
あなたはすでにキレイなんだから。
では、本日もアドバンストな一日を。
※「なりたい“あなた”になる講座」を受講中のみなさんのアカウントはこちら。
横田彩香さん blog