街は京都3大祭の祇園祭でにぎわっておりましたが。

こちらのブログは京都3ヶ所美術館巡りでございます。

最終回は『ポール・スミス展 HELLO MY NAME IS PAUL SMITH 』

 

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ポール・スミスといえば1998年に東京、神戸、福岡を巡回した企画展『Paul Smith True Brit』がありました。

わたしは神戸展に行きました。

会場は開館2年めを迎えた神戸ファッション美術館

神戸の大震災から3年めでした。

 

ポール・スミスからメッセージがあって。

当時の1ポンド(200円)を寄付する募金を呼びかけていました。

缶バッジやバンダナを買った記憶があります。

 

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何度も引越してどこに行ったかわからなくなったけど、図録は残ってた。

左が今回のもので、右が当時の図録です。

この図録に載っていたパスタ柄のシャツも、今回展示されていて、うれしくなりました。

 

当時は「親日家なんだ」と感心したものですが、調べたら日本で展開していた店舗数がイギリス国内よりはるかに多くて驚いた記憶があります。

 

実際、ポール・スミスの商業的成功は、日本抜きに語れません。

ただ、彼自身も視察に訪れた日本が気に入り、1982年以降、年に4,5回は来日しているそうです。

 

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会場に展示されている、彼が撮影した東京のスナップを観ていても、“ガイジン”“観光”っぽい視点ではないんです。

もう何度も訪れていて、街の裏通りを熟知してる感じ。

きっと新宿の飲み屋なら、わたしより詳しいと思う。

 

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世界にビジネスを拡大できるようになったのは、日本資本がブランドを支えたからでもあるんですよね。

一方で、ポール・スミス・ブランドが日本の流通やアパレル業界にもたらした恩恵もまた多いので、幸福なパートナーシップがつづいているということかもしれません。

 

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2011年に東北で震災があったときも、原発事故や余震が心配されるなか、わずか1ヶ月後に単身来日。

会社やショップのスタッフをみずから激励してまわったそうです。

彼の“I ♥ JAPAN”は決してリップサービスではないと思います。

  

今回の展覧会でも世界各国のショップが紹介されています。

全世界で展開しているファッションブランドというと、店舗設計や規格などを統一しているところも多いんですよね。

ポール・スミスはその国、その街の特徴を必ず取り入れるんです。

 

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日本なら京都の三条店なんてかなり特徴あって、おもしろい。

5月には、ここでデヴィッド・ボウイと鋤田正義の写真展がありました。

ボウイは一時、京都に住んでいたといわれているので、3人のファンにはたまらん企画でした。

わたしは東京と京都の日程を勘違いしていて、うっかり行き損ねてしまったのですが(号泣)。

  

さて、気を取り直して展覧会。

Paul Smith True Brit』の頃に比べ、日本のショップ展開数も3倍以上になっています。

もちろん世界各国の販売網も拡大しました。

展覧会の規模も内容もスケールアップ。

 

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昔から断捨離とはほど遠いカオス状態のポールのオフィスはさらに混沌を極め、型紙も増殖の一途。

スッキリとモノがない空間もいいけど、美的に散らかった部屋にはその空間の主の匂いがあります。

センスがなくても、モノをなくせば確かに空間は整います。

モノが多いにもかかわらず、カッコいい空間に見せるには、はるかに高等なテクニックとセンスが必要です。

モノが多いほど、ひとつひとつを厳選する目が確かでないと、ただのゴミ屋敷ですからね。

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ポール・スミス自身、写真が趣味のせいか、館内すべて撮影OKです。

それどころかハッシュタグつきでインスタやTwitterに投稿したら特典あり。

 

それから会場入口でオリジナルのイヤホンを渡されます。

スマホで会場内にあるQRコードにアクセスすると、その展示の音声ガイドが聞けるようになっていました。

 

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このアイデア、イイ!

 

音声ガイドのある美術展も珍しくなくなりましたが、まず有料です。

無料で、イヤホンがプレゼントされる。

しかもそのイヤホン、ピンクだし!

 

イベントのありかたも時代とともに変わってきていますね。

いつだって前とおなじでは後退してしまう。

まわりの変化も早いですからね。

 

なんだか最近のブックレビューや展覧会レビューは、歴史の証言者みたいになってきたなー。

それだけ長いこと生きてきたってことなのかなー。

 

いろんな記憶がごちゃまぜになって、錯綜してるところもあるかもしれません。

ブログはそういう意味でも記録を残すことになる。

これからはどんどん怪しくなる一方なので(笑)、いい時代になりました。

 

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ミュージアムショップで買ったポストカードは受講生のみなさんのおみやげに。

講座の報告もまた近日中に。 

京都展は、いよいよ明日が最終日。

 

■ポール・スミス展 HELLO MAY NAME IS PAUL SMITH
・会期:2016年6月4日(土)~7月18日(月) 
・毎週月曜日休館(ただし7月18日は開館)
・開館時間:9:30~17:00 金曜日は20:00まで。
※入場は閉館の30分前まで
・会場:京都国立近代美術館(京都)
・観覧料:一般1,500円

■7月27日(日)~8月23日(火)の期間は、上野の森美術館(東京・上野)、9月11日(日)〜10月16日(日)の期間は松阪屋美術館(愛知・名古屋)に巡回

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。