東京から帰ってきました。

先日、CAさんとスカーフについて書きましたが、航空会社って、自社イメージの見せかたがうまい。

ブランディングが必要な人にとって、考えかたのサンプルになるなと思いました。

 

コーポレートカラーに託されたイメージ

日本の航空会社といえば、JALとANAが代表です。

JALは企業としての歴史も古く、もともと半官半民でもあり、正統派の反面、ちょっとおかたい印象もあります。

コーポレートカラーは赤と白。

ロゴも鶴丸だし、日の丸そのもの。

これがJALのイメージではないでしょうか。

 

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一方、ANAのコーポレートカラーは青。

ギリシャ神話の海の守り神が風と波を鎮めることから、旅の安全を願って“トリトンブルー”と呼ぶことにしたとか。

後発、かつ純粋な民間企業だけに、JALより柔軟で現代的なイメージがありますよね。

 

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CAが体現するイメージ

この企業イメージをまとうフロントマンがCAのみなさんです。

JALは日本企業らしく、歴代CAの制服には伊東茂平、森英恵、稲葉賀恵など日本人デザイナーを起用してきました。

現在のものは2013年から着用されています。

デザイナーは丸山敬太。

ネイビーを基調に赤と白がアクセントになった正統派のデザイン。

スカーフやベルトのバックル、左腕などにロゴの鶴丸モチーフがあしらわれています。

そういえばジャケットの背面、ベンツからチラッとのぞく赤が鶴の尾のようにエレガント。

 

ANAは制服についても柔軟で、昨年60周年を期に刷新したユニフォームのデザイナーは、NYで活躍するネパール人プラバル・グルン。

彼の名は知らないかもしれないけれど、以前“ICB”のデザイナーだったこともあるので、日本とはご縁がないわけではないんですよね。

ANAのブルーラインは袖と背中、シャツの前立ての部分に入っています。

こういう思い切ったデザインを採用するところがANAらしさなのでしょう。

 

スライド1

 

目にするものはすべて一貫性を

コーポレートカラーが赤と白で正統派のJAL。

トリトンブルーで現代的な清新さを打ち出すANA。

公式ホームページも、それぞれの色調をベースにデザインされています。

もし、JALが青をベースにしていたら違和感ありますよね。

ANAが赤をたくさん使っていたら変ですよね。

 

話題の格安航空会社・ピーチと比べていただくと、3社のブランドイメージがさらに際立ちます。

関西弁の機内アナウンスが衝撃だったピーチは、もっとカジュアルで斬新、既成概念にとらわれません。

コーポレートカラーはフューシャピンク。

制服のデザイナーは、アバクロンビー&フィッチ、マークス&スペンサーを手がけたこともあるジェームス・ウィルキー。

この制服が着たくて「ピーチに入りたい!」という気持ち、わかります。

 

 

ピーチの企業ブランド構築を担当したのは、シー・アイ・エーというコンサルティング会社です。

ユニクロのマーケティング戦略、青山フラワーマーケット、上島珈琲店、三菱東京UFJ銀行など

「急にカッコよくなった」

「イメージが尖ってきた」

と思われる企業の裏には、必ずブランド戦略があります。

 

企業のブランド構築を個人ブランドに置き換えてみる

企業のブランド戦略を個人に置き換えると、パーソナルブランドが理解しやすくなるでしょう。

 

プレゼンやセミナーで登壇されるときを思い浮かべてみてください。

 

正統派でブランディングしたい方なら、たとえばネイビーのスーツに臙脂に白の小紋柄のネクタイなどがよく似合います。

そういう方は、プレゼン用のパワーポイント資料もブルーベースのすっきりシャープなデザインに、強調したい部分だけ濃い赤をほんの少量使うといいでしょう。

黄色やグリーンなどを多用すると、視覚的な統一感が崩れます。

にもかかわらず、パワポはパワポ、衣装は衣装と切り離して考える方がまだまだ多いです。

 

 

 

「らしさ」をわかりやすく伝えるのが、企業の場合、ロゴや制服、HPのデザイン、広告などです。

個人なら服装やヘアメイクなどの外見、名刺、ブログのデザイン。

 

すべて視覚に訴えるものです。

 

視覚を征することは、ブランドイメージを征すること。

企業ならロゴや制服、HPのデザイン、広告の重要性はおわかりでしょう。

タレントでも文化人でも活躍しているのは、個人ブランドが立っている方ばかり。

競争が激しくなるほど、個人にもブランド戦略が必要になるでしょう。

 

「好きだから」

「なんとなく」

「感覚で」

衣装やパワーポイントの色を選ぶと危険です。

そこには「あなたらしさ」を視覚で表現する理論と技術が必要です。

 

航空会社の例をヒントにご自身のブランドイメージを考えてみてくださいね。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

画像出典:

JAL公式HPJALグループの新制服決定(JAL公式HPニュースリリースよりユニフォーム画像)

ANA公式HP客室乗務員制服の変遷(ANA公式HPよりユニフォーム画像)

ピーチ・アビエーション公式HPpeach 公式facebook(ユニフォーム画像)

 

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。