ファッションの分野に限らず本当に個性を表現している人は、人とは違うものを着たり、違うように着こなしたりしているものです。そんな人は、トップモード(流行の最先端)の服でなくても、Tシャツ姿でも『この人は何か持っているな』という雰囲気を醸し出しています。
—川久保 玲朝日新聞デジタル:川久保玲さんロングインタビュー ファッションで前に進む – ビューティー – ファッション&スタイルより)

“おしゃれの学校”のやまだみゆきです。

 

世のなかには、誰が見てもおしゃれなひとがいます。

あなたのまわりにも、10人中8人くらいから、「あのひとって、おしゃれね」と言われているようなひとが、きっといるはずです。

あなたがそうかもしれませんね。

他人から「おしゃれね」と言われるひとは、ファッションの仕事に適性があります。

もちろん、適性があるだけでは仕事になりませんが。

 

おしゃれが苦手なかたも、あきらめないでください。

そんなかたの多くは、ファッションは「もってうまれたセンス」、外見は「うまれつき」と最初からあきらめていることが多い。

でも、「誰が見てもおしゃれ」とわかるということは、そこになんらかの法則があるからだと思いませんか。

法則があるということは、マスターすれば身につけられるということです。

 

では、その前に「おしゃれか、そうでないか」……

もっと言うと、おしゃれか、ダサいかの境目をあきらかにしましょう。

決め手となる条件は2つだと、わたしは考えます。

それは「知識」と「経験値」です。

 

おしゃれなひとは、2つのことを知っている

おしゃれなひとは、自分をよく知っています。

言い替えると、自分を客観的に見られるということです。

誰しも多少なりともコンプレックスがあります。

でも、ファッションは「全体のバランス」が大事なので、いいところを引き立て、気になるところに視線が行かないように着こなしを工夫すればいい。

すると欠点があっても、欠点に見えません。

 

 

また、ファッションは内面の表現でもあるので、好きなものを着たいと思うのが人情です。

かわいいものが好きなひとは、かわいい服を着たいのです。

でも、もし彼女がおしゃれなひとで、かつアスリート体型なら、大きくふくらんだパフスリーブや肩に大きなフリルがついたブラウスを選ばないでしょう。

フットボール選手みたいになるからです。

そのかわり、ピンクやラベンダーなど色で優しさを取り入れ、光る小物などで甘くなりすぎない大人のかわいらしさを表現するはずです。

自分に似合うように「かわいらしさ」をアレンジして取り入れられるのは、いろいろな服を、そしてファッションを知っているからです。

 

つまり、おしゃれなひととは、自分をよく知っていて、どう見せればいいかを知っているひとなのです。

自分という素材を活かすものをよく知っていて、そういうものしか着ないので、いつもステキに見えるのです。

 

プチプラしか着たことがないと、センスもプチプラになる

さらにファッションを“知っている”だけではなく、“体験がある”ということ。

どれだけ服に投資してきたか。

それがファッションの経験値です。

 

たくさん服を持っていても、プチプラしか着たことがないひとはプチプラの服しかわかりません。

 

 

一方、ハイブランドの服を着ても、安物にしか見えないひともいます。

いずれにしても自分を知らないか、ファッションを知らないか、服に対する経験値が低いのです。

 

洋服にお金をかけることだけが投資ではありません。

本やネットにはファッションに関する情報がたくさんあります。

美術館や博物館で歴史的な名作といわれるクチュールのドレスを見るのだって経験です。

登場人物の衣装に注目して映画を観るもの経験です。

昔の服を仕立て直したり、生地を買ってきて作ってみると、仕立てや着心地について考えざるをえません。

そう、生地屋さんで布をただ眺めるのも楽しいですよ。

こんな服にしたらいいんじゃないかな、なんて思い浮かべながら。

 

 

服を買えなくても試着をすることはできます。

お店で試着して、ヤフオクやeBayで安く買うこともできる。

そして、実際にハイブランドの直営店で買って、サービスを受けてみたら、モノだけではわからないブランドの背景やものづくりに対する姿勢がわかります。

 

そこにファッションに対する敬意がうまれます。

そういう経験をどれだけ積み重ねているかです。

 

おしゃれが苦手なひとは、ショップに入ることにも抵抗があるかもしれません。

おしゃれ好きなひとでも「わたしはプチプラでいいの」と思っていたら、経験値もプチプラ級です。

ハイブランドの敷居を高いと思わずに、ときどきは自分なりのおしゃれをして見に行く。

服の経験値が高くなると、プチプラを着てもプチプラに見えなくなります。

お金をかければいいわけではないのです。

 

ほんとうにおしゃれなひとは、意外と服の印象が薄かったりします。

服より、そのひとの印象のほうが強いからです。

 

シャネルやプラダを着ているからおしゃれなのではありません。

ブランドネームに頼るうちは、まだまだ修行中なんです。

 

ほんとうにおしゃれなひとは、なにを着ても“そのひと”です。

それが“スタイル”を確立するということであり、ひとが“ブランド”になるということです。

そういうひとになると、Tシャツとデニムでも、この人は何か持っているな」という雰囲気を醸し出せるようになります。

 

ANDREYSHABAEV / Pixabay

 

おしゃれは一生をかけた修行です。

すごく楽しいけど。笑。

 

おしゃれなひとになるために、きょうからできる3つのこと

では、いまよりもっとおしゃれになるために、すぐにできることを3つお伝えします。

 

        1.全身が写る鏡を置く

おしゃれなひとの家には、たくさん鏡があります。

ナルシストだからではありません。

全身のバランスをチェックするためです。

出かけるときは必ず、鏡を見る習慣をもちましょう。

 

       2.全身の写真を撮る

全身を鏡に写したら、ついでに写真を撮っておきましょう。

鏡で見ただけでは、ピンとこないことも多いのです。

スマホで写真を撮ってみてください。

客観的に観察することができます。

 

     3. 写真を見て、いいところと改善点を考える

ここが、たいせつ。

普通のひとは全身写真を見ても、とくになにも考えません。

普通のひとは、人物写真があると顔を見ます。

たとえ全身でも、です。

トップスやボトムスの丈、シルエット、服の量感、色や柄いきと顔だちの関係など…

全身を見て、バランスをチェックしてみてくださいね。

 

 

おしゃれに自信があるひとは、決めすぎていないかをチェック。

“抜け感”がいまっぽい時代、決めすぎるとキレイなんだけど古くさく見えることがあります。

ひとつアクセサリーを外したり、ボタンをひとつあけたり、ストールの端を揃えないで斜めにするだけでも抜け感は演出できます。

 

おしゃれになるには、鏡をよく見ること。

最初は照れくさいかもしれませんが、これも慣れ。

鏡はもっとも率直なおしゃれの先生であり、友人です。

もっとお近づきになりましょう。

 

出かける前に、何かひとつ外したら、あなたの美しさは完璧になる。
—ココ・シャネル

 

では、なにかひとつ外して、本日もアドバンストな一日を。

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。