自分に似合う色がいちばんいい色なのだ。

—ココ・シャネル

 

こんにちは。

アドバンスト・スタイリストのやまだみゆきです。

 

イメージ・コンサルティングの実例として、パーソナルカラーを中心にご紹介します。

 

Yさんは画家でデザイン専門学校のベテラン講師。

50代前半。

悩みは、40代後半から体型が変わり、着るものを選ぶのが難しくなってきたこと。

 

スライド1

 

「“着たいかどうか”じゃなく、“着られるかどうか”で服を選んでる気がする」

 

若い子の服は着られない。

かといって、いかにもミセスな服も着たくない。

 

「だって生徒は外見で判断するし。

あの子らはアニマルやから」

 

アニマル?!

 

「動物的カンが鋭い。

この先生には逆らわないほうがいい、この先生は多少ナメてかかっても大丈夫、みたいなことを外見で判断する。

だから学年の初日とか初回の講義がとくに大事」

 

Yさんのご希望は・・・

1)体型をすっきりと見せたい。

2)デザインの講師らしく、生徒にリスペクトされる装いが知りたい。

 

イメージ・コンサルティングでは、最初に、パーソナルカラーを確認します。

外見的印象を決める要素として、色は約4割を占めるといわれています。

Yさんに4つのグループに分類されたチャートをお見せすると、好きな色はSPRINGのグループにたくさんありました。

スライド1

カラフルな色が好き」

 

ところが実際に洋服として着る色がSPRINGかどうかというと、

 

「う~ん、結局、黒が落ち着くというか・・・」

黒はWINTERに含まれます。

独特の魅力があり、プロフェッショナルなイメージがあるので、つい黒の力に頼ってしまう気持ちはわかります。

でも、ほかの色の効用も知って、うまく活用すると、ここぞというときに黒の神通力(笑)が効くようにもなります。

 

さて、テストカラーをあててみると。

 

WINTERの濃く鮮やかな青みがかった色は肌の白さが増し、ハリと透明感が出て、フェイスラインがすっきりしました。

SPRINGの色は、肌の黄みが強くなり、テカって見えるものも。

ただ、黄みが強くないSPRINGのピンクやバイオレットは問題ありません。

 

Yさんは、はっきりした濁りのない青みのある色が得意だとわかりました。

4つのグループでは、WINTERです。

 

「へえ・・・こんな色が似合うの?

マゼンタってきれいだけど、服の色として意識したことなかったわ」

 

SPRINGのグループにお好きな色が多かったのですが・・・

 

「WINTERもカラフルでいいよね」

 

Yさん、鋭い!

さすがデザインを教えているだけあって、WINTERとSPRINGに共通する要素に気づかれました。

そう、ふたつに共通するのは、澄んだ(クリアな)色のグループだということ。

 

「WINTERの色も好きになってきた(笑)」

 

似合うとわかると、それまであまり意識していなかった色を好きになるのはとてもよくあることです。

「好きな色が似合うとは限らない」のは真実ですが、「似合う色が好きな色」になったら、装いの幅がぐんとひろがるのもまた真実。

 

「SPRINGはあんまりよくなかったけど、こういうグリーンのパンツ、持ってるなぁ・・・

似合わない色は着ないほうがいいの?

 

よくぞ聞いてくれました(と、内心で思いました)!

 

パーソナルカラーが効果を最大に発揮するのは、顔のそばに使うときと全身に使うとき。

 

タートルネックのセーターとか、スカーフやストールみたいな巻物、あるいはワンピース、ドレス、着物など。

パンツのようなボトムスだったり、胸あきが広いトップスは、直接、色が顔に写りこまないので、神経質になる必要はありません。

 

「じゃあ、捨てなくていいんやね。

黒のトップスと合わせてたけど、それでよかったんや。安心したー(笑)」

 

パーソナルカラーがタイプ別に分類されている最大のメリットのひとつは、同じグループの色どうしであれば、どれを組み合わせても失敗がないことです。

 

「おしゃれが苦手」とおっしゃる方からよくいただく悩みのひとつが、色合わせがわからない

でも、パーソナルカラーがわかれば、色彩感覚やセンスに自信のない方でも、カラーコーディネートがカンタンになります。

そこが4シーズン分類の合理的なところ。

“似合う・似合わない”を決めることだけがパーソナルカラーの目的ではありません。

 

YさんにWINTERの色でメイクをして、フューシャピンクのスヌードをすると、黒っぽい装いが華やかになりました。

鮮やかな色を顔のそばにもってくると、視線を上に集める効果もあります。

 

スライド1

 

また、手持ちの服のスタイリングを教えてほしいという要望には、ロングカーディガンをプラスし、
ボトムスをクロップトパンツにするよう提案しました。

ロングカーディガンでタテ長のシルエットをつくり、ブラウスの柄が見える面積を小さくすることで、上半身をコンパクトに。

首、手首、足首の3首を出すのは、細見せの基本。

ブラウスをブラウジングすると、おなかをカバーしつつ、くびれもつくれます。

Yさん、いかがですか。

 

スライド1

 

「ヤセなきゃ服は似合わないと思ってたけど、これだとグラマーなほうが生徒に睨みが効きそう。

あたしもやるやん、って思えてきた(笑)」

 

ありがとうございます。

喜んでいただけて、うれしいです。

 

いちばん変わったのは、Yさんの表情です。

メイクやスタイリングは、自信を引き出すきっかけに過ぎません。

「なりたい自分になる」のは、別人になるのではなく、自分の魅力に気づいていただくことだとわたしは考えています。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

The following two tabs change content below.

miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。