日本舞踊家・花柳廸彦太(はなやぎ・みちひこた)さんのインタビュー、第2回。

今回はお稽古で上達するための心得やカラダづくりを中心に伺いました。

前回のインタビューは、こちら。

 

日本舞踊家・花柳廸彦太さんに聞く(1)日舞の魅力

 

おなかに力を入れ、骨盤を立てる姿勢で美しいスタイルに

—彦太先生、わたしはバレエを習っています。

先生はニューヨークにいらした頃、バレエを学ばれたそうですが、日舞とバレエの共通点と相違点についてはどうお考えですか。

彦太 共通しているのは、カラダの軸が大事ということですね。

「姿勢をよくしましょう」というと、まっすぐというより反り腰になってしまう人のほうが多いんです。

お尻が後ろに突き出て、骨盤が前に倒れている状態ですね。

これだと腹筋がゆるみ、おなかがぽっこり出るだけでなく、腰痛の原因にもなります。

まっすぐというのは、おなかに力を入れて、骨盤を立てるということです。

ふだんからこの姿勢をキープできれば、おなかも出ないですし、ダイエットしなくてもきれいなプロポーションになれますよ。

 

取材協力:YORKYS BRANCH

 

長く続けられるのも日舞ならでは

―ダイエットしなくてもいいのはありがたいですね(笑)。

たしかにバレエでもおなかを締めて骨盤を立て、カラダを引き上げるのが基本です。

彦太 そうですね。

バレエはトウシューズを履いて、重心を高く高く上げようとしますよね。

日本舞踊独特なのは、骨盤を立て、腹筋を持ち上げるのに、膝は落として重心を下げることなんです。

日本人はすり足文化というくらいですから、この重心の低さが最大の特徴です。

おなかに力を入れ、骨盤を立てるのは、脚の負担を減らすためです。

でないと、ときには20kgを超える重い衣装を着て20分もソロを踊れませんから。

バレエもインナーマッスルを使いますが、高く飛び上がるためにはカラダの表面の大きな筋肉―アウターマッスルも使います。

また、脚を高く上げるなど大きく開脚するにはかなりの柔軟性も必要ですよね。

日舞はインナーマッスルと多少の柔軟性があれば大丈夫です。

そういう意味では何歳からでも始められるし、長くつづけることができます。

日舞には80代、90代で現役の方もいらっしゃいますが、ほかのジャンルの踊りではちょっと考えられないでしょう。

それは日舞の動きがアウターマッスルに頼らないからだと思います。

—アウターマッスルは鍛えると太く大きくなりますが、インナーマッスルは太くならないですものね。

日舞はしなやかなプロポーションづくりにも役立つわけですね。

 

 

基本の姿勢を日常生活に取り入れる

―彦太先生はカラダづくりのために、どんなことをなさっていますか。

彦太 ぼくの場合は舞台で踊るための体力が必要ですから、ジムに行ったり、泳いだりしています。

毎日教えているので、日々の運動量もあります。

だからこそメンテナンスが大事で、ストレッチは毎日朝晩2回、45分ずつおこなっています。

生徒さんにはもちろん、そこまでは求めません(笑)。

―では、日頃からどのくらいのことをやっておけばいいでしょうか(笑)。

彦太 まずは骨盤を立て、おなかに力を入れる姿勢をマスターして、日常生活に取り入れていただければいいでしょう。

ほかにもお稽古で学んだことを、生活のなかでどんどん実践してほしいですね。

そのうえで、ストレッチを習慣化できるといいですね。

教室だとお稽古の前に着物に着替えてしまうので、ストレッチに時間をとれなくて・・・。

できればゆっくり時間をかけておこなうのが理想です。

テレビを観ながらでいいので、1時間くらいかけておこなってください。

ストレッチそのものにやせる効果はありませんが、カラダがほぐれ、リンパの流れがよくなるとやせやすくなりますよ。

昔は四つん這いになって床をぞうきんがけするとか、正座をするとか、和式トイレとか、生活様式のなかに自然とストレッチや筋トレになるような動きがありました。

生活が洋式化し、便利になったおかげで、最近は正座からスッと立ち上がれないくらい、脚の筋力が衰えている人もいます。

生徒さんも最初のうちは立ち上がるのが大変だったりしますが、だんだんできるようになってきます。

そうなったらしめたもので、踊りもどんどん上達するようになりますよ。

 

自分の踊りを観てもらう  

—上達のコツを教えてください。

彦太 その日、習ったことを必ずその日のうちにおさらいすることです。

人間は学んだことを20分後に40%、1日後には70%以上忘れてしまうんですよね。

でも、忘れないうちに復習すると、記憶に定着しやすくなるそうです。

だから翌日ではダメなんです、必ずその日のうちに(笑)。

教室に来たときしか踊らない人が、なかなか上達できないのはそういう理由です。

 

もうひとつは発表会に出ることです。

これはもう飛躍的に上達しますね(笑)。

人前で踊るという目標ができると、みなさんほんとうに頑張ります。

そこでグッとレベルが上がる。

発表会はふだんとはまったく違う体験です。

本物の衣装、舞台装置、目の前のお客さま・・・

日常生活にはない緊張感が、とても刺激になるでしょう。

この楽しさがやみつきになると、また次の発表会めざしてがんばろう、という気持ちになります。

発表会のたびにステップアップできるので、定期的に開催するのはすごく意味があるんです。

そうやって段階的に上達していくんですね。

 

『藤娘』花柳廸彦太 写真提供:はなみちかい

 

 

次回は「日本舞踊を学ぶとどう変わるか?」。

そして彦太先生のプライベートについてもちょっとだけ、伺います。

どうぞお楽しみに。

 

彦太先生のレッスン、直近は4/9大阪にて。

くわしくは下記をご覧ください。

 

=夢をかなえるセミナー 特別編 日本舞踊(日舞)=
【大阪】
■日時:4/9(土)13:00~15:00
■受講料:3,780円(税込、事前振込)
■定員:15名(先着順)
※女性限定とさせていただきます
■持ち物:浴衣一式、足袋 
※浴衣レンタルの場合は一回500円(税込)を当日現金でいただきます(先着5名様のみ)
■会場:オフィスシャDo内(天満スタジオ)大阪府大阪市北区山崎町1−8−3F (※JR天満駅徒歩5分)

【名古屋】
■日時:5/22(日)15:30~17:30
■受講料:3,780円(税込、事前振込)
■定員:15名(先着順)
※女性限定とさせていただきます
■持ち物:浴衣一式、足袋 
※浴衣レンタルの場合は一回500円(税込)を当日現金でいただきます(先着5名様のみ)
■会場:STUDIO ZOO
〒460-0008 名古屋市中区栄2-7-13ヴィア白川2F
(※地下鉄伏見駅4番出口より徒歩6分 名古屋市科学館 北へ 2ブロック)

【東京】
■日時:6/4(土)13:30~15:30
■受講料:3,780円(税込、事前振込)
■定員:15名(先着順)
※女性限定とさせていただきます
■持ち物:浴衣一式、足袋 
※浴衣レンタルの場合は一回500円(税込)を当日現金でいただきます(先着5名様のみ)
■会場:スタジオ エスパイア
東京都中央区銀座5-14-6橋ビル2地下1階
都営浅草線、または日比谷線の東銀座駅(4番出口)から徒歩1分

レッスンの詳細とお申し込みはこちらから

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。