“おしゃれの学校”のやまだみゆきです。

報告や新講座の開講などおしらせがたくさんたまっているのですが、あまりにもブログを書かなかったので、まずリハビリとして本の感想を。

ナナロク社の新刊、和田誠の『もう一度倫敦巴里』です。

 

60〜70年代、和田さんが雑誌『話の特集』に発表した“戯作・贋作”を1冊にまとめたもの。

パスティーシュの先駆的作品ともいわれ、イラストライターとしての天分を発揮した名作ながら、なぜか一度も文庫化されず…

話の特集が95年に倒産したこともあって復刊が絶望視されていたのです。

 

復刊にあたり、装丁の徹底した再現ぶりもうれしい。

当時はなかった「ISBNコード」は、取り外し可能な書籍の帯に。

この本を愛してやまないひとたちが再販に携わっておられたことが窺えます。

 

たいていの読書家は、決定的な影響を受けた本を何冊か持っています。

わたしにとって『倫敦巴里』は、まさにそれ。

人生を変えたとは言わないけれど、人生のトーンが決まった的な1冊。

 

それはユーモアであり、遊び心であり、いい意味での反骨精神であり…

まあ要するにロックンロールなのよ(和田さんは「パロディとは権威を引きずり下ろすほどの力を持つもの」と定義され、決して自作を“パロディ”とは呼ばなかった。ロックだ)。

 

 

この本の初版は1977年8月。

当時わたしは16歳。

夏休みの宿題そっちのけで、狂ったように何度も読み返しました。

いや、絵もいっぱいあったので、舐めるように眺めました。

これ読んでおなかを抱えるほど笑ったり、「ヤラレター」と深く深く溜飲を下げたくらいなので、16歳までには、わたしのサブカル志向のベースはできあがってたんだと改めて気づきました(笑)。

 

写真出典:左FashionPressよりVALENTINO 2017SS、中央FAshionPressよりtricot COMME des GARÇONS 2017SS、右Yves Saint Laurent ensemble in L’Officiel magazine 1977

 

ところで、1977年と今年には、共通するファッションのキーワードがあるんです。

お気づきかと思いますが、今年は長らくづづいたシンプル路線から一転して、装飾的なデザインが増えてるんですね。

ひさびさのロマンチックファッション!

とくにブラウスには傾向が強くあらわれてますね。

 

1977年にもロマンチックが流行しました。

わたしはコットンレースのふちどりがついたブラウスをラフに着くずして、ジーンズ(当時はデニムとはいわなかった)とコーディネートしていました。

バッジをいっぱいくっつけてね。

当時はパンクも台頭した頃でした。

 

ロマンチックといえどもシルエットとかテイストとか、いろんな違いがありますが、この40年で大きく変わったのは素材ですね。

繊細で凝った装飾やこれまでにない生地の質感、ハイブリッド素材がファッションの可能性をひろげました。

 

あれから40年かー。

 

わたしたちはずいぶん遠くまで来ましたよ。

そしてこれからも歩いていくわけさ。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。