なりたい“あなた”をプロデュースする、やまだみゆきです。
この本は3人の方におすすめします。
1. なりたい自分像があいまいな方
2. 年齢を感じさせないファッションを楽しみたい50代以上の方
3. 島田順子さんのファンの方
「変わりたい!」と思っておられる方は多いです。
でも、どう変わりたいか、はっきりしたイメージを持っておられる方は意外とすくない。
これ、ちょっと困っちゃいますよね。
サッカーでもバスケットボールでもゴールがあるから、「ここにシュートすればいい!」ってわかります。
それがないとなると、いったいどこを向いて走ればいいの?
だから、変わりたくても変われない…ってことになるんでしょうね。
そんな方に「じゃあどうすればいいか考えましょう」というのが「なりたい“あなた”になる講座」です。
0期生は、いよいよ来月卒業撮影。
そろそろ1期の準備に入るので、決まりましたらお知らせしますね。
ご興味ある方はお問い合わせください。
好きなもの、好きなひとのどこに惹かれますか
なりたい自分像を明確にするには、ロールモデルを探すことです。
ロールモデルはそっくり真似るのではなく、素敵だなと感じる部分のエッセンスを取り出して自分ナイズするんです。
ときどき、オリジナリティを追求しようとして、ロールモデルを探すのを模倣と感じて嫌う方もいます。
わたし自身も、若い頃は「お手本になるひとなんて、とくにいないわ」って考えてました。
それより自分らしさを極めたいのよ、みたいに。
いま考えたら傲慢だったわー。笑
でも、お手本がないはずないんですよ。
忘れているか、気づかないだけです。
お店で売ってる服を見て、好きずきが言える段階でなんらかの影響を受けています。
ある程度、歳を重ねたあなたなら、自分の中にある“いいもの”が、本当はわかっているはず。
島田さんいうところの“いいもの”を、わたしは“ソース”と呼んでます。
ウスターとかデミグラスじゃないですよー。
“出所”とか“源泉”という意味です。

70年代くらいのELLEの切抜きやスクラップを残しています。古いものには新しいヒントが。まさに温故知新。 cocoparisienne / Pixabay
わたしの場合、ソースといえるものは、ヨーロッパ映画だったり、VOGUEとかELLEとかBAZAARとかいった外国のファッション雑誌や写真集です。
レッドカーペットもそうだし、ダンスやショーの衣装。
そしてやっぱり音楽!
だから自分が好きなこれらのものを体現している島田順子さんや山口小夜子さんに惹かれるんですよね。
この本の巻末には、島田さんの構成要素ともいうべきAtoZがあります。
島田さんがパリに住んだのは、ヌーヴェルヴァーグの映画がきっかけ。
美術が好きで、もしなければ死ぬかと思うほど花が好き…
ゴルフはしないし、ヨットには乗らないけど、琴線にふれるものばかり。
山口小夜子さんの展覧会や映画で私物が公開されましたが、おなじものをたくさん持っていてうれしくなりました。

わたしも花がないと死ぬ。花も団子もです。 DGlodowska / Pixabay
比べるのもおこがましいですが、島田さんのスタイルとわたしのスタイルにはほぼ共通点は見当たらないと思います。
あ、豹柄とか蛇革が好き!っていうのはありますね。
ローヒールかハイヒール、あと、意外とスーツが好きとか…
何着かJUNKO SHIMADAの服も持っていましたが、いまはありません。
そういうことではないんです。
島田さんの創作活動の“ソース”になってることが、わたしも好きなので、その着こなしを見ていると、いろんなアイデアが浮かぶんです。
自分だったら、こう着る…みたいな。
たとえば島田さんは、ふつうのスーツをふつうに着ません。
ツイードのスーツにシフォンのプリントのブラウスを合わせたり、ウエスタンブーツを合わせたりする。
そうか、だったらスーツと編み上げのサイハイブーツもアリだな、なんて。
アイデアの宝庫というか、要するに“インスパイア”ですね。
なりたい自分像が明確でない方は、ご自身が影響を受けたひと、経験など、どんなところに惹かれたかを考えると、ヒントがそこにありますよ。
白髪だから似合う着こなし
わたしが社会人になりたての頃、島田さんすでにデザイナーとして活躍されていました。
’80年代はモノトーンが多かったけど、年齢を重ねるにつれ、より鮮やかな、明るい色をお召しになっています。
髪を染めておられないので、明るい色がとても映えます。
年齢とともに、外見をかるく、明るくしている島田さんのおしゃれとの向き合いかたは、50代以上にはとても参考になります。
そのくらいの年代になると、きれいなんだけど、ちょっと重い、ちょっと古い…と感じる方がいらっしゃいます。
たいていは「きちんと」しすぎなんですね。
スカーフやストールをピシッとたたむ、カーディガンのボタンを全部とめて引っぱって着る、デニムやパンツの下にパンストを履く…とかも。
おしゃれの感覚が昭和で止まっていませんか。
いまはもっとかろやかな時代。
基本を知らずに崩すのは感心できないけど、「きちんと」着た経験がある方は、肩の力が抜けてるのにだらしなくない島田さんの着くずし感覚を取り入れて、おしゃれの幅をひろげてみてください。
島田さんのスタイルブックはこれまで2冊出版されています。
今回はもっともライフスタイル寄りの内容になっていて、彼女の人生や結婚生活についても紹介されています。
島田さんが仲よく別居結婚をされていたのも有名で、そんな価値観にも共感していました。
パンティストッキングを履かない、ガーターベルト派であることも心強い(笑)。
では、本日もアドバンストな一日を。
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