アイリス・アプフェル。

かつては、ニューヨーク社交界およびごく一部のファッション関係者の間では、超有名なファッショニスタでした。

ただ、あくまでも“ごく一部の間では”というただし書きがつく、プチセレブだったのです。

 

 

それが、全米で知られるようになったのは、2005年にメトロポリタン美術館が彼女のコスチューム・ジュエリー展を開催してから。

 

展覧会は驚異的な動員数を記録。

 

全米のファッション誌以外の雑誌も彼女をこぞって特集するようになりました。

やがて、ケイト・スペードや化粧品のM・A・Cの広告に登場。

いまや知らぬひとはいないセレブのなかのセレブに・・・。

 

わたしたちの多くは、人生のプライムタイムは若い頃だけ—

年をとってしまったら価値がなくなるのではないかという強迫観念にさらされています。

それはメディアがつねにそうしたメッセージを送りつづけているからでもあります。

アイリスのようにシニアになってから活躍するひとの登場は、若いひとにも、かつて若かったひとにもとても刺激になりますよね。

  

日本にも「きんさん、ぎんさん」という愛すべきキャラがいらっしゃいました。

彼女たちとアイリスの違いは、なんといってもそのファッション性

小さなカラダが埋もれてしまいそうなくらい、アクセサリーがてんこもり。

しかも、ひとつひとつが大きくて個性的。

なのにその迫力にアイリスが負けていない

年をとったらできるだけ地味に、おとなしく―を真っ向から否定する、鮮やかで華やかな存在感。

みごとです。

 

大きくて丸いメガネ、てんこもりのアクセサリーがトレードマーク。 画像出典:http://www.filmcomment.com/

 

わたしが彼女を知った頃、アイリスはすでにかなりの高齢でした。

以来、印象はほとんど変わっていません。

若い時代は一瞬ですが、年をとってからはゆっくり時間が過ぎるのかもしれません。

 

あまりあくせくしたり、年をとることを必要以上に恐れず、アイリスのように人生を謳歌したいものです。

 

ところで、アクセサリーをたくさんつけることを、“じゃらじゃら”と形容しますよね。

アイリスのように、もっとたくさんつけるとそんな音はしないんですよ。

 

映画の冒頭、真っ黒い画面から始まるのですが、そこで聞こえるのがその音です。

いっしょに観にいった母は「なんの音だろう」と思ったらしいのですが、わたしはすぐわかりました。

そんな音をさせてきたので・・・

もっとかろやかな音なんです。

 

人生もかくありたい。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

※映画『アイリス・アプフェル! 94歳のニューヨーカー』公式サイト 

The following two tabs change content below.

miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。