EVERY GERMENT GUARANTEED—LEVI STRAUSS & CO.

 

ginu / Pixabay

 

こんにちは。

ファッション・プランナー、スタイリング・カウンセラー®のやまだみゆきです。

 

本日の巻頭メッセージは、1960年代初頭まで、リーバイスのジーンズすべてのパッチに記載されていた品質保証の文言です。

「破れたら新品交換する」という意味ですね。

これがついているものを、マニアは“ギャラ入り”と言って珍重しています。

 

丈夫なデニムをわざと傷つけたり破ったりすることで、“おしゃれ”になる時代が来るなんて、リーバイ・ストラウスが知ったら、なんて言うでしょう。

 

男性編の3回めは、デニムパンツについて。

 

これまでのエントリはこちら。

デニムを“ジーパン”と呼ばせない着こなしとは 男性編(1)

デニムを“ジーパン”と呼ばせない着こなしとは 男性編(2)

 

デニムパンツのシルエットは、大きくわけて5つ。

ストレート、スキニー、テーパード、フレア、バギーの5つです。

 

スライド1

 

フレアは、シューカット、ブーツカット、ベルボトムも含む、すそ広がりのシルエットが特徴。

膝まではぴったり、膝から下にいくほど広がっているもの。

 

バギー(ワイドストレート)とは、“袋のような”という意味。

全体にたっぷりとゆとりがあり、すそ幅も広いシルエットのこと。

 

フレアとバギーは、トレンドではありません。

とくにバギーは身長の高い細身のかた向けで、一般的な日本人体型には似合いにくく、おすすめできません。

 

若いラッパーやB-BOYには人気ですが、わたしには若気の至りにしか見えません。

もっとも「脚が太く短く見えてもかまわない」という価値観は、なかなかのカルチャーショックで、新鮮ではあります。

 

でも、わたしたち世代は大人です。

 

ゆったり感ときっちり感のバランスを取りつつ、ややきっちりに寄せて着るのを推奨している立場としては、ストレート、スキニー、テーパードの3つをプッシュしておきます。

 

1)ストレート

パンツの基本、すそ幅の広さがおなじもの。

リーバイスの501が代表です。

デニムパンツの定番ですが、すそにシワが入りやすいので、もたっとした印象になりがちです。

 

「MEN’S CLUB」の戸賀敬城編集長のリーバイス501の着こなし。靴はプラダのローファー。 photo:http://news.hankyu-dept.jp

 

関西人が言う“シュッとした”感じ、標準語で言う“垢抜けた”感じがどこで決まるかわかりますか。

着こなしがスッキリ見えるかどうかは、先端で決まります。

なぜなら、人間の視線は先端に集中しやすいからです。

 

たとえば、下の2枚の写真を比べてみてください。

右側の写真には、違和感がありませんか。

 

スライド1

 

だとすれば、ストレートデニムは、すそがもたつかないように折り返せばいいわけです。

細い足首をちょっと見せるだけで、“シュッとした”“垢抜けた”感じになります。

 

最近やたらロールアップしているひとが増えているのはそういう事情です。

 

人気スタイリストの櫻井賢之さんの501の着こなし。黒のライダースジャケットとボリューミーなシルバーアクセサリー。photo:http://news.hankyu-dept.jp

 

ところで、人間のカラダには、“足首”にも“首”がつくところがありますね。

いずれもカラダの先端部分に近いところです。

 

そう、“首”と“手首”です。

 

首、手首、足首の“3ネック”は、人体において贅肉がつきにい部分。

袖をまくったり、衿を開いたりすることで、体型をスッキリ見せられるだけでなく、いわゆる抜け感を演出することができます。

 

“抜く”というのは“開く”ということもできるでしょう。

 

2)スキニー

さて、くどいくらい、メンズの着こなしの基本は「ゆったり感ときっちり感のバランス」と書きました。

デニムはカジュアルに分類されますが、スキニーはその名のとおり皮膚に密着するほどタイトですので、きっちり感を合わせ持ったアイテムといえます。

きっちり感の最たるモノはスーツスタイルです。

 

きっちり感に寄せてコーディネートするということは、全体的には限りなく細身のシルエットがよろしいということになります。

スキニーはまさに理想のボトムス。

デニムパンツはカジュアルの代表ですが、スキニーは、きっちり寄りのアイテムなので、ひじょうにコーディネートしやすいんです。

 

とくにおすすめしたいのが、“ジャケパン”と呼ばれる、テーラードジャケット+パンツの組み合わせ。

 

スーツと違って、コーディネートにあまり制約がなく、着こなしの幅が広いので、おしゃれな男性は、“ジャケパン”の着こなしが上手です。

 

それと大事なことなので太字にしますが、女性ウケもいいです。

 

服装規定がゆるやかなら、ビジネスカジュアルとしても通用するでしょう。

たとえば、下の写真のような着こなしです。

その場合は、ダメージの入っていないきれいめを選んでください。

 

黒ジャケット+黒スキニー、シャツは黒に白ドット。印象の異なる黒でまとめた、“きっちり感”のあるコーディネート。photo:express.com

 

3)テーパード

スキニーが「きっちり感とゆったり感」のバランスを取るのに理想のアイテムだというのはわかった。

でも、スポーツをやってたせいで腿が太いんだ!

中年になれば、腹や尻が気になるんだ!

 

どうしてくれるんだ!

 

という叫びが聞こえてきたのでお答えします。

そんな方におすすめなのが、テーパードパンツです。

 

ベレー、シャツ、ベスト、テーパードパンツのデニム・オン・デニム。photo:www.orglory-onlinestore.com

 

おなかやおしり、太ももまわりにゆとりがあり、足首に行くほど細くなっているもの。

直線的なシルエットで、ストレートの動きやすさとスキニーのシャープさを併せ持つ、悩める日本人体型向けのパンツです。

コートなど着丈のあるアウターを着れば、スキニーとおなじようなシルエットになります。

テーパードパンツにも、“ジャケパン”がおすすめです。

きれいめのシャツを合わせれば、
デートからビジネス交流会まで幅広く使えるコーディネートが楽しめるでしょう。

 

大事なことなので、もう一度書きますが、ジャケパンは女性ウケします。

はばかりながら、わたしも好きです。

 

テーラードジャケットのきっちり感をデニムのカジュアルさで、ちょっと崩す。

デニムパンツのジャケパンは、そんな絶妙のバランスをつくりやすいんです。

 

“ジャケパン”だけでまた3回連続講座ができそうですが、今回は、デニムパンツにはテーラードジャケットが鉄板、女性ウケもいい、くらいを覚えておいていただければ。

 

ちなみに!

 

ジャケットをお召しの全身写真を撮らせていただいたらよかった。裕さん、ごめんなさい。photo:かんばやし ちあき

 

ブログセミナー19期生の際の裕さんがダメージデニムのジャケパンでした。

「外見はいちばん外側の内面」ですから、ピンクってキャラに合ってますよね。

 

裕さんのサービス精神の現れだと思いました。

 

女性視点でいえば、ミドルやシニア世代でデニムが似合う男性は、それだけでもうポイント高いんですよ。

 

それはデニムが象徴する“若々しさ”“自由さ”“行動力”といったイメージがもたらす恩恵でもあります。

殿方のみなさま、どうかいつまでもデニムが似合う、永遠の不良少年でいてくださいね。

 

では、本日もよい一日を。

The following two tabs change content below.

miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。