2014年、現役最高齢のスーパーモデルとしてギネスブックに登録されたダフネ・セルフの自伝的エッセイ。

 

原題の“The Way We Wore”は、名画『追憶(原題:The Way We Were)』のもじりでしょうか。

むりやり訳すと、“わたしたちが着た道”、くらいのニュアンスですね。

 

いやもう読んでいて首がもげそうになるくらい頷きました。

 

そうだ!

そのとおり!

もっと言って!

 

…そんな感じ。

ちょっと引用してみよう。

 

世間では、私が八十八歳になってもモデルを続けているのが心底不思議で、信じられないようです。
こんなに楽しいのに、歳を取ったからといって、どうして辞めなければならないの?

この世は知らないことに溢れていて、でも人生には限りがある。だったら、今日という日を、いまというこの瞬間を、存分に味わわなくてはもったいない。(中略)
だから、私は今日も忙しく動き回っています。
ゆっくりするのは、お墓に入ってからでいいと思っています。

老いはみんなに訪れるけれど、成長は望む人にしか訪れない。

若い人と友だちになる際のコツを一つ。自分を、おばあさんだと思わないことです。

私はいまでも、劇場や映画館へは、とびきりのおしゃれをして出かけます。普段着で来ている若い人たちを見るたびに、もっとおしゃれを楽しめばいいのに、と残念に思います。

 

日頃、よく感じていることばかりです。

でもね。

おなじことを88歳のダフネが言うと、言葉の重みが違います。

そして、自分が感じているとおりでいいんだって思うんですね。 

 

80代のモデルというと、彼女のほかにはカルメン・デロリフィチェがいます。

ダフネはカルメンより3歳年上。

80代になっても仕事を愛し、人生を謳歌する彼女たちの存在は、わたしのような若輩者に勇気を与えてくれます。

まだまだこれからだよ、と。

 

 

Daphne Selfeさん(@daphneselfe)が投稿した写真

 

50歳を過ぎた頃から「お互い、歳はとりたくないねぇ~」的なことが書かれた年賀状が同級生から届くようになりました。

彼女とはもう40年以上会っていませんが、なぜ“お互い”と、わたしを巻き込むのかわかりません。

もしかしたら、50代になれば誰もがみんな若い頃はよかったと嘆くと思っているのでしょうか。

 

誰だって歳をとります。

できれば老化は遅らせたいけど、間違った努力はしたくない。

この季節、ときどき日傘に帽子にサングラス、長袖に手袋をして出かける女性を見かけます。

この暑さでそんな完全防備、ちっとも楽しそうじゃない。

ダフネが言うように、人生には限りがあるのだから、いま、そのときのおしゃれを楽しまなくて、いつするの?

映画館や劇場にドレスアップして出かけないで、いつするの?

 

 

New shoot for @me_andem @brendanfreemanphoto @aradiacrockettstylist @biancatuovi @lyzmarsden

Daphne Selfeさん(@daphneselfe)が投稿した写真 –

 

ダフネはモデルとして掲載される写真には、いっさいレタッチ(加工・修正)しないでほしいとお願いするんだそうです。

「若い」「きれい」と言われるより、自分自身でいることを楽しんでいたいから、というのがその理由。

そういえば、女優のカトリーヌ・ドヌーヴも、シワを修正した写真を掲載した雑誌社に「わたしの人生を否定した」とクレームをつけたと聞いたことがあります。

 

わたしに言わせれば、目が小さいとか、鼻が低いとか、シミが濃いとか、ほうれい線が気になる、なんていうのは30代以下のひとの悩みです。

40歳を過ぎると、シミやシワやタルミや毛穴の開きなどなどで顔がいろいろ複雑になります。

 

子どもの頃から「色の白いのは七難隠す」なんてことばを聞いて育ちました。

でも、それも通用するとしたら30代以下限定です。

だって40歳を過ぎたら、毎年難が増えていくから。

パーツばかり気にしていたら、50歳を過ぎるとどんなに色白でも隠しきれなくなります。

 

わたしも最近まで、ほとんど白髪がありませんでした。

ちょっと前から前髪に1本、どうしても目立つ白髪があって、抜いても抜いても追いつきません。

だから、“ホワイトちゃん”と名づけて、そのままにしておくことにしました。

ホワイトちゃんも1人では淋しいから、そのうち仲間が増えていくでしょう。

 

50代以降、難を隠すのは色の白さではなく、イキイキした表情と若々しい心です。

どれだけ嘆いたって若返ることはできません。

でもダフネのように、好奇心を忘れないひとは、いくつになっても美しい笑顔でいることができるでしょう。

 

繰り返しますが、誰もがみんな歳をとります。

でも、しょぼくれたバアサンになるか、カッコいいバアサンになるかは選ぶことができます。

 

あなたはどちらを選びますか。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

 

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。