きみたちは、こんなところにいるべきじゃない。

—メンノ・フィツキ(収蔵庫に収められた金剛力士像に向かって)

 

 

美術館がテーマということで、先日観た『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』と同じようなテーマかと思ったら大間違い。

これと同じテーマって、むしろ日本の国立競技場問題なんですよね。

 

誰も言わないんで言いますけど。

オランダのサイクリストのみなさんは、美術館の敷地を自転車で通り抜けできなくなったら不便だとお怒りです。

だけど日本で、六本木の国立新美術館や中之島の国立国際美術館のメインエントランスを自転車がダーーーッと通り抜けるって、考えられませんよね?

ほんと、国(街、人etc.)によって、あたりまえの基準って違うんですね。

 

民主主義がこじれるとこうなるのかとか。

国を代表する美術館が10年も閉館してるなんて、国家的損失じゃないのとか。

前半こそ冷ややかに、不条理コメディを観るような心境だったのですが。

国立競技場問題を抱える日本人としては、すっかり“自分ごと”として突きつけられた感満載でした。

 

それでも華やかなグランドオープンのシーンを観ていたら、なんだかんだ言っても西欧的な民主主義の土台って、
楽観主義なのかと感じるのは、日本人的発想なんでしょうか。

 

アムステルダム国立美術館がオランダ人的決着を迎えたように、国立競技場も日本人的決着を迎えるんだろうか・・・

すごく複雑です。

 

 

 

いっぽう日本人にとって、うれしいサプライズは、アジア館の学芸員であるメンノ・フィツキさんが大きく取り上げられているところ。

金剛力士像を入手できたよろこびに、とろけるような笑顔を見せたかと思うと、誰にも見てもらえない倉庫に押し込めておく悲しみに眼をうるませたり。

エキセントリックな登場人物が多いなかで、いちばん印象に残っているのは、フィツキさんのアジア美術に対する深い愛情と造詣、そしてはにかむような微笑みなんです。

おかげでフィツキさんファンが増えたのか、ポータルサイトの“REALTOKYO”が公開に合わせてスカイプインタビューを実施。

フィツキさんの人柄が伝わってきます。

ぜひ、お読みください。

 

メンノ・フィツキさん(アムステルダム国立美術館アジア館部長)

REALTOKYO CULTURAL SERCH ENGINE:interview 114

 

オランダという国を通して、思った以上に日本について考えさせられる作品でした。

4年後、代々木にはどんな競技場ができてるんだろうか・・・

 

※参考:「みんなのアムステルダム国立美術館へ」公式サイト

 

 

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。