“おしゃれの学校”のヤマダミユキです。

 

40代を過ぎると、流行が服選びの決め手になるひとは少ないでしょう。

それでも、おとな世代にこそ、トレンドをそこそこ取り入れてほしい理由が2つあります。

 

おとなにトレンドを取り入れてほしい理由

ひとつは、これまでにチャレンジしたことのないアイテムを試すきっかけになるということ。

流行していると、人間の眼は寛容になります。

よく見かけるので慣れるんですね。

だから、いままで試したかったけど、ちょっと冒険かなと思って躊躇していた色やデザインを思い切って着てみる。

 

意外とイケるんですよ。

そしたらおしゃれの幅がひろがっていきますよね。

いくつになっても、自分の可能性をひろげられるひとでいましょう。

それは若々しさの鍵でもあります。

 

kaboompics / Pixabay

 

なのでもうひとつの理由は、ぶっちゃけ若々しく見えることです。

もちろん若いひとが着るものを上から下まで着たら、ただの若づくり。

また、体型が変わらないひとに多いのですが、若い頃、似合ったものをそのまま着てしまうのもおすすめできません。

サイズが変わらなくても、肉づきは変わり、シルエットは変わっているからです。

 

そうした年齢相応の変化に気づかないで昔を引きずっていると、キレイなんだけど昭和の匂いが漂うことに…。

 

若々しさとは、肉体的な変化を受け入れ、過去の自分もいまの自分も否定することなく、新しい自分と出会うことをワクワクしている…そういう心がけから醸し出されます。

 

それこそが20代や30代にはない余裕であり、豊かさであり、存在感です。

いつでも“いま”がいちばんいい年代、と言いたですね。

そのためにトレンドを味方につけておきましょう。

 

2017-18秋冬、トレンド概観

ファッション・ジャーナリスト、藤岡篤子さんのトレンド速報セミナーに行ってきました。

昨今はネットの普及でリアルタイムでコレクション情報が流れてきます。

なので、答えあわせなのかなと思ったりしますが。

 

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マーク・ジェイコブスは音楽なしに驚きましたが、街の喧噪がBGMに。テーマであるヒップホップカルチャーの歴史を表すのにこれほどのサウンドはないかも。

 

 

ファッションデザイナーは、政治や経済について声高に叫んだりしません。

ちょっと離れたところにいる感じ。

今季は違いました。

やはりアメリカ大統領がドナルド・トランプに変わったことへの抵抗ですね。

それがトランスジェンダーや移民などモデルの選定やメッセージTシャツに現れていました。

パリコレ最大の話題は、グランパレでロケットを発射したシャネルでしょう。

宇宙モチーフはドルチェ&ガッバーナやグッチにも見られましたが、もう地球にはいたくないということでしょうか…

 

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シャネルはクラフトワークに始まり、エルトン・ジョンの“ロケットマン”まで、音楽もスペイシー。

 

全体的には「カワイイから女らしいへの移行」、「クラシック回帰(でもヒネリがある)」、「ハンドクラフト」、「ストリートとトラッドの融合」といったところ。

おとな世代が「コレクションの提案を、リアルクローズでどう着るか」をポイントにして解説します。

 

おとなのトレンドというと、いちばん取り入れやすいのが“色”。

パーソナルカラーでいえば、今季はウォームベースが目立ちました。

 

ということは、SPRING、AUTUMNのかたにはよりどりみどりなシーズンです。

こんなときに長く着られる上質なベーシックアイテムを買っておきましょう。

WINTER、SUMMERのかたは、ネイビーとレッド、メタリックカラーのシルバーにバリエーションが豊富です。

 

1.クラッシーブラウン CLASSY BROWN

今シーズンのクラシック回帰を象徴する色。

キャメル、ブリックレッド(れんが色)などをトーンを重ねて着るのが今年らしい。

 

2.オータムヒューズ AUTUMN HUES

オレンジ、サフラン、マスタードなど温かみのある暖色系。

今年らしいのは、差し色としてではなく「全体で」取り入れること。

茶系の延長で着こなすといいですね。

 

3.コージーホワイト COZY WHITE

真っ白ではなく、アイボリーや淡いベージュなど温かみのある白。

パーソナルカラーではWINTERの冷たい感じではなく、SPRINGのかたがアルパカ、ウールなど素材そのものが持つ色を活かして着るイメージです。

 

4.ブラキッシュブルー BLACKISH BLUE

春夏のブルーの流れを継続し、さらに深みが増したネイビーからインディゴ、インクブルーなど濃い青のバリエーション。

鮮やかな色が好きなかたには、ターコイズがおすすめです。

 

5.ディープグリーン DEEP GREEN

春夏のカーキが減って緑みの強い濃いが揃っています。

ファーやエナメルなどツヤや光沢感をあわせて楽しむのが今年流。

 

6.グラマラスレッド GLAMOROUS RED 

女性らしさ賛美を象徴するレッド系のバリエーション。

全身真っ赤!が今年の提案です。

似合う赤のコートを探しましょう。

 

7.スペースメタリックSPACE METALLIC

メタルカラーは周期的に流行しますが、今季はシルバーです。

特徴は素材で、レザーに箔押し、ルーレックスなど無機質な印象を与えるものが多い。

 

8.トーン・オン・トーン TONE ON TONE

今季の色づかいの特徴は、同じ色相でトーン(色調)を変化させたトーンオントーン配色

似た色どうしなので、穏やかでまとまりがよく、落ち着いた印象になります。

おとな世代には安心の配色ですが、退屈な感じにしないためには、似た色をあえて多色づかいにして、微妙な色のズレを楽しむといいですね。

素材の違いによる微妙な色ずれを楽しむと、ペールピンクのような甘い色もより上品な印象になります。

 

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シルエットの特徴

シルエットは体型によって攻略しやすいものとそうでないものがあります。

ISCAでは4分類ですが、ひところのI型優勢からバリエーションがひろがりました。

いろんな体型のかたがショッピングしやすくなりそう。

 

1.フィット&フレア FIT & FLARE

女らしさ志向の高まりで、女性らしいメリハリを活かしたシルエットが注目されます。

体型分類X型が最も得意とするシルエット。

肩を強調、ミディ丈のスカートが代表です。

 

2.トルソーライン TORSO LINE

ストレートな縦長ラインですが、レイヤード(重ね着)で裾にボリュームを持たせるのが今年らしさ。

体型分類A型におすすめのシルエットです。

 

3.オーバーサイズ OVERSIZED

コートやジャケットなどをゆるく羽織る感覚。

骨格診断のナチュラルタイプや体型分類I型が得意な着かたです。

 

4.Yライン  Y LINE

オーバーサイズでもビッグショルダーなどトップスに量感を持たせたシルエットがYライン。

ボトムスはスリムパンツがすっきり見えます。

体型分類V型にぴったり。

 

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スタイリングの傾向

1.セットアップの復活

クラシックなスタイルが脚光を浴びることで、テーラードスーツやシャネルタイプなど女性ならではのセットアップスタイルが台頭。

ビッグシルエットに今年らしさを感じます。

I型体型のかたは得意なラインですね。

 

2.正統派にひとひねり

全体にボリュームが大きくなっていることが最大の特長です。

ボリュームを大きくするとバランスが悪くなる場合は、ビッグショルダー、ワイドカラーなど部分的に取り入れましょう。

 

3.ハンドクラフト感覚

フリンジ、テープ、刺繍、アップリケなど手仕事のぬくもりを感じるアイテムがたくさん出ています。

小物が取り入れやすいですね。

バッグより帽子、ストールのほうが実用的(温かいから。笑)だし、今年らしいビッグシルエットを楽しめます。

 

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コーディネートのポイント

素材については、温かそうなふわもこ素材と、未来っぽいツヤツヤのハイテク素材が共存しています。

クラシック回帰もあって、ベルベットのようなエレガントな素材もあり。

 

全体としては大人っぽさ、女らしさにベクトルが向いています。

シルエットは大きいけど、近くで見るとつくりが繊細といったものに今年らしさを感じました。

 

今回に限りませんが、ドレンドに「これ!」というものがなく、よりどりみどり。

取り上げるメディアによって「おなじコレクションについて書いているのか」と思うことも。

 

でも、それも俯瞰してみると、それがまさに「いま」という時代そのもの。

 

最大公約数に埋もれるのではなく、トレンドに触れることで、自分らしいスタイルを確立するきっかけにしてほしいです。

 

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アンソニー・ヴァカレロが手がけるサンローラン。レディースとメンズをミックスしたユニセックスなショーでした。

 

では、本日もアドバンストな1日を。

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。