あなたの強みを見える化する、
アドバンスト・スタイリストのやまだみゆきです。

 

わたしのように、SMAPのファンではない者が観ても、『スマ×スマ』の謝罪会見は違和感がありました。

なぜ違和感があったのか。

芸能界の謝罪会見なんて、一般人には関係ないと思うかもしれません。

でも、社会人になると得意先にお詫びをしなければならないシーンは多々あります。

わたしは“ビジュアル”が専門なので、服装と会見会場の“見えかた”について気づいたことをまとめてみました。

 

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1.違和感の理由

これについては、語り塾塾長でDJのターキーが、メラビアンの法則に基づいて解説しています。

 

SMAPの謝罪報道に様々な憶測が飛び交うのをメラビアンの法則で分析してみる

 

まったくもってそのとおり。

メラビアンの法則はよく第一印象のたいせつさを訴えるために引き合いに出されます。

実際は、ターキーも書いているように、

与えられた情報に違和感があるとき、人間は視覚情報を最優先して判断する傾向が強い

といっているわけです。

今回、視聴者は話の内容より、

表情、並び順、話しぶり

といった外見やパフォーマンスを優先して判断したんですね。

まさにメラビアンのいうとおりの結果になりました。

 

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これを期に、メラビアンの法則が正しく理解されるといいなと思います。

 

2.謝罪会見に期待されること

日本人って謝罪が好きなんですね。

たとえば道で誰かに声をかけるときだってまず、

「すみません」

って言いませんか。

 

なんで謝るねん、と思いますが、これは

「いきなり声をかけてごめんなさい」

ってことなんですよね。

そういう国民性なんでしょう。

 

参考までに、アメリカ人と比較したデータがあります。

 

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アメリカ人は謝罪より弁解、否認重視です。

「なぜ、そんなことをやったんだ」

「ほんとうに無罪なのか」

を知りたがる。

 

つまり明確な非があるとわからないうちは、謝らなくていいと思っている。

マクドナルド異物混入事件の謝罪会見が失敗したのは、アメリカ流のスタンスが悪いほうに転んだ例といえます。

 

いっぽう日本人は何らかの被害に遭うと、経緯はともかく圧倒的に謝罪を求めます。

人に迷惑をかけたらまず謝り、許してもらうことで関係性を維持しようとするんですね。

 

そういう国民性ですから、謝罪会見に期待することは、

1)率直に非を認める

2)全責任を取る

3)再発を根本的に防止する

こうした姿勢を理解してもらうためには、ふさわしい装いがあります。

 

3.謝罪会見のための服装

服装はパーソナル・ブランドにかかわる大事な要素。

とはいえTPOをわきまえてこその好印象。

謝罪時には誠意を伝えることが最優先。

服装ではいっさい相手を刺激しないこと。

地味で清潔感のある、デザイン性がないスーツがもっとも適しています。

装飾性の高いデザイン、アクセサリーもNGです。

 

SMAPのすこし前にベッキーの謝罪会見がありましたね。

服はともかく、エナメル素材でリボン飾りの靴はマズい
(ヘアもまとめたほうが望ましい)。

某ブランドのウェディングシューズと似ていたことで、さらに厳しいツッコミが。

プレーンなパンプスにしておけば、あれほど叩かれなかったでしょう。

 

男性の場合は、高級時計をバッシングされた経営者の例があります。

 

男女とも、スーツの色として、おすすめできるのは濃紺やチャコールグレー。

黒を選ぶなら注意が必要です。

まず、喪服のように特徴のないデザインであることです。

どんな場合でも、シャツは白が鉄則。

その点では今回のSMAPの服装は方向として間違っていません。

チーフも全員TVホールドというオールマイティなスタイルでした。

 

気になるのはネクタイです。

当初独立といわれていた4人が黒ベース、キムタクだけは白と報道するところが多い。

 

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キムタクのネクタイは白じゃないですね。

白と黒の千鳥格子です。

ビデオでもスチールでも、デジタルカメラで撮影すると、千鳥格子など細かいチェックは意図しない色柄に写ることはよく知られています。

モアレといいます。

引きだと、モアレが白っぽく見えるんですね。

 

全員が濃紺の無地ネクタイにしておけば、痛くもない腹を探られずにすんだのに・・・。

 

人前に立つ方は、柄物を選ぶ場合、撮影されたときや遠目の見えかたも考慮して選ぶことが大切です。

でないと間違った印象を与えることになりかねません。

 

4.場づくりは適切だったか

通常、ホテルなどが会見の会場に選ばれると、背景には明るいグレーやベージュなどのパーテーションやカーテンが使われます。

 

これも、刺激を与えないためです。

 

今回の背景は黒い幕でした。

必要以上に威圧感・圧迫感があったのは、この黒幕が一因ではないかと思っています。

黒はもっとも強く、重い色。

闇や恐怖を象徴する色でもあります。

5人が黒スーツなら、背景の幕がせめてグレー系であれば、印象が違ったでしょう。

 

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日本人はとても黒が好きです。

無難だと思って選んでいる方も少なくありません。

使いかたを間違えると、無難どころか、おおいに難ありになることを知っておいてください。

 

5.視覚情報からのさまざまな推測

会場のセッティング、服装、立ち位置や並び順、しぐさなど間接的な手がかりを解釈することで、伏せられている事実をあきらかにしようと類推する学問を“クレムリノロジー”といいます。

ソビエト連邦時代のクレムリンに由来する言葉です。

“クレムリノロジー”の糸口は、多くの場合、視覚情報です。

SMAPメンバーの思惑がどうであるにせよ、人びとはその“外見”から多くのことを読み取ろうとします。

事情があきらかにされていないから、なおさらです。

 

人前に立つ人は、つねにその姿からなんらかのメッセージを読み取られています。

服装なんてどうでもいい人は「どうでもいい」と考えていることが、ちゃんと伝わっています。

 

誤ったメッセージを送って、謝る事態になりませんように。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。