スタイリングからクリエイティブまで、あなたの強みを“見える化”する、
アドバンスト・スタイリストのやまだみゆきです。

セミコングランプリでは、オブザーバーのみなさんに配布したパンフレットや講師派遣プロジェクトの案内パンフレットのデザイン、制作を担当しました。

16ページのパンフレットやチラシ、チケットなどは昨年に続いて2度めです。
ありがたいことです。

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わたしのキャリアのスタートは、グラフィック・デザイナーです。
きょうは、デザイナー視点で、講師にとってたいせつな営業ツールである“プロフィール写真”についてお話しします。

 

 

グランプリで配布された協会のパンフレットは2種。
どちらにもたくさんのプロフィール写真が掲載されています。

 

 

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講師の方のプロフィール写真は、おおむね3タイプ。

1)セミナー中のもの(ライブ)
2)スタジオ撮影
3)ロケ撮影(戸外やご自身の会社など)

 

パンフレットは掲載スペースの関係上、お預かりした写真をトリミングして使います。
写真は、すべて違う条件のもとで撮影がおこなわれています。
そうした写真を統一されたサイズに切り取る場合、ある程度のルールが必要になります。

 

講師派遣パンフの4ページめにある、わたしの写真です。こういう意図でトリミングしました。

 

デザイナーとしては、掲載する写真をできるだけ公平に扱わなければなりません。
“公平”には意味がふたつあります。


ひとつは、写真そのものについて。

もうひとつは、被写体の方についてです。

前者の場合、暗めの写真はできるだけ明るくとか、白く飛び気味なら抑えるとか。
印刷したとき、仕上がりが写真によって大きく差が出ないように補正します。

 

ただ、デザイナーがおこなう写真の補正には限界があります。

 

 

photoshopでおこなう色調補正。カーブを山型にすると画像の中間調から全体にかけてが明るくなる。

 

写真のデータというと、JPEG(ジェイペグ)がよく知られていますよね。

デジタルカメラで撮影すると、カメラ内部で画像処理(現像)がおこなわれて保存されます。
この画像処理をカメラまかせにしないで、フォトグラファー自身がおこなうのが、デジタル現像です。
後から画像処理しやすいように、未現像の状態で保存する場合のフォーマットが、RAW(ロウ)と呼ばれるデータです。

 

セミコン出場者の方は、疑問に思われたことがあるかもしれません。
撮影してもらった写真データの納品までに、どうして時間がかかるのかな、って。
デジカメだったら、撮った瞬間にJPEGデータがあるはずなのに、って。

それはデジタル現像に時間がかかるからです(※)。

RAWデータは未処理だけに1枚といえど容量が莫大です。
現像ソフトも、カメラメーカーやカメラの機種ごとによって異なり、安易に他人に渡せません。
画像にあった現像設定も、ほんらい撮影したフォトグラファーしかできないもの。
デジタルなデータですが、仕上がりはフォトグラファーのアナログな“こだわり”で決まります。

RAWデータは、撮影したフォトグラファーが現像処理をしたうえで、JPEGなどの汎用データにして納品されます。

JPEGはデータが圧縮されているため、軽く扱いやすいです。
反面、色、諧調などの情報がRAWに比べると圧倒的に少なく、加工、保存を繰り返すほど劣化も進みます。
なので、きちんとデジタル現像された写真データをいただければ、印刷物の仕上がりは半分は約束されたようなもの

 

次に、被写体を公平に扱うとは・・・。

まずは、顔の大きさをある程度、揃える。
男性でネクタイをされている場合は、結びめを入れる。
ネクタイの色にテーマカラー、イメージカラーを使っておられる方がいらっしゃるからです。

さらに、マイクを持っていれば、できるだけ入れる。
マイクの位置によっては、手も入れる。
マイクがないと、口が開いた顔のアップは不自然に見えることがあるからです。

 

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セミナー中の写真をプロフィールに使われる方は—
バストアップで使用される場合、胸より下にマイクがある写真については要注意なんですね。

 

あと、手になにか持っている場合は、それに意味があることが多いので、何かがわかる程度に入れる。
今回のパンフレットでは、P7の金井みちよさんのボールがそうです。
ボールを入れずに、顔のアップだけにすることもできました。
でも、運動指導士であることがひとめでわかるように、半分くらい入れたんです。
ボールがあるとないとで、プロフィールの印象が変わったと思います。

それと、このボールの赤(厳密には濃いピンク)がなかったら、このページ、おとなしくなったはず。
全体のカラーバランスも大事なんです。

 

スタジオ撮影やロケの場合は、光源などよく考えられていることが多いので、デザイナー的には扱いやすいものが多いです。
ただ、あらかじめ「こう使ってほしい」という意図があるのか、余白スペースに余裕がないものや最初から髪や頭の一部分が切れている写真はちょっと困ります。
単独でその写真を扱う場合は問題ないのですが、数枚、数十枚のなかでは浮いてしまうことがあるからです。

 

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プロフィール写真は、セミナー講師にとって重要な営業ツールです。
以前、セミナー中の写真を名刺に使って、セミナーを依頼されたことがありました。

セミコンに出場された方は、その写真を今後、いろいろな場面で使い回すことになるでしょう。
外部に写真を渡してしまえば、どんなふうに切り取られるかは相手まかせになってしまいます。

「これ!」というプロフィール写真については、どう切り取られてもいいように、

 

1)じゅうぶんな明るさがあるか
2)顔に濃い影がついていないか(男性の場合、ハードでワイルドなイメージを狙っている場合はOK)
3)マイクの位置は適当か
4)充分な余白があるか
5)髪や頭の一部が切れていないか

 

などに注意してセレクトしていただくといいでしょう。
プロフィール写真にしっかり営業させるためにも、チェックしてみてくださいね。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

※デジタル現像については、グランプリの撮影を担当された、パーソナル・フォトグラファー、かんばやしちあきさんのブログが参考になります。
ぜひ、お読みください。

暗室には入らないけど、デジタルにも現像作業があるんですよ

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。