スタイリングからクリエイティブまで、あなたの強みを“見える化”する、
アドバンスト・スタイリストのやまだみゆきです。

 

11月27日開催のファッション・ランチョンは映画に学ぶドレスアップ。

パワポもドレスアップして、ちょっとした動画にしてみました。
そっちにチカラが入りすぎて、なかみはこれからです・・・

開催について、くわしくはこちらから。
お申し込みはこちらか、
facebookのイベントページ
からお願いします。

 

高齢化社会というと、もう成長がない、若者にはチャンスが乏しい—
そういうイメージしかないんでしょうか。

 

成長がない、というよりは成熟した時代。
チャンスが乏しいのではなく、チャンスを自らつくれる時代。

 

そうであってほしい。
この映画に登場するような人たちなら、それも不可能じゃないよね。

・・・そんな気持ちになれる作品です。

 

 

『マイ・インターン』公式サイトより http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/

 

 

デ・ニーロ演じる70歳の新人インターン、ベンが史上最強にチャーミング。

 

老成してるけど、偏屈じゃない。
控えめだけど、言うことは言う。
マジメだけど、石頭じゃない。
悪戯心もあるけど、行き過ぎない。
スタイルがあるけど、意固地じゃないし、押しつけがましくもない。

なんという絶妙のバランス。

スーツのほうがラクで、スマホより革の手帳派。
インスタグラムもFacebookも入社前は知らなかった。

だけど、なにかができないことをベンは年齢のせいにも世のなかのせいにもしない。
目の前に差し出された現実をただ受け入れ、知らないことを知ろうとする。

老人のように成熟していて、少年のように柔軟。

 

この映画最大の功績は、

「こんなシニアになりたい」

と思わせる、ロールモデルをつくったこと。

 

銃も持たないし、華麗なアクションもありません。
でも、ベンはハンカチを持っている!
そして紳士の嗜みとナビより正確なNYの道路事情を熟知した、ジェームス・ボンドに匹敵するヒーローの登場です。

ベンは、ただのいいひとじゃありません。
人生の辛酸をなめて、今があるんだよ・・・
てなことを立ってるだけで感じさせるデ・ニーロ。

ただ漫然と歳を食うだけでは素敵なシニアにはなれないのですよね。

 

 

『マイ・インターン』公式サイトより http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/

 

ベンはつねにボタンダウンのシャツで登場します。
以前、男性のドレスシャツ(ワイシャツ)の胸ポケットはありかなしかというエントリを書きました。

ボタンダウンのシャツはスポーツウェア(ポロ)が起源。
カジュアルにもビジネスにも着られるバーサタイル(多用途)なアイテムなので、胸ポケットがついています。
発案者は、ブルックス・ブラザーズのジョン・E・ブルックス。

 

映画でベンが着用する衣装はブルックス・ブラザーズとヒッキー・フリーマンが多く選ばれていました。

 

ボタウダウンと相性がいいのはサックスーツと呼ばれる、ウエストにくびれのないシルエット。
ボタンダウンにサックスーツという典型的なアメリカン・トラディショナルなスタイルは、まさにアメリカ人が愛するアメリカらしさを凝縮した装い

つまり、バーサタイル(いろいろな顔をもつ)で気取らない、でも「英国的なトラッドではないよ!」というチャレンジャー気質もたっぷりなスタイル。

 

衣装がベンの人柄を語っていることがわかります。

 

ラフな・・・というよりは単にだらしない格好だったデイビスがベン宅に居候して以来、ジャケットを着るようになったり、ルイスがネット・オークションでヴィンテージのアタッシュケースを落札したり。

カジュアルもいいけど、きちんとした装いには、相手に対する“思いやり”を感じます。
装いは、おもてなし。

 

女性映画のようなふれこみですが、それは日本の映画会社の宣伝戦略。

男性にこそ観ていただきたい作品です。

 

でもきっと男性ひとりでは鑑賞しにくいので、女性のみなさん、ぜひ男友だち、恋人、夫を映画館に引っ張っていきましょう。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

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追記:本作は映画『プラダを着た悪魔』続編でも姉妹編でもスピンオフ作品でもありません。
監督・プロデューサーも異なります。

アメリカではデ・ニーロを前面にフィーチャーし、シニアが人生に再チャレンジする素晴らしさをアピール。
こんなふうに本国と異なるプロモーションをすることは、珍しくありません。
単なる“おしゃれ映画”として捉えるにはあまりにももったいない、深いけどさわやかな、ひさしぶりに後味のいい映画でした。
さすがナンシー・マイヤーズ監督!

アメリカと日本の本作に関するプロモーションの違いを考察した記事は、こちら↓
映画「マイ・インターン」に見る、日米でのプロモーションの違い(TABIZINE)

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。