自分が何を話しているのか分かっている人に
パワーポイントは必要ない。
―スティーブ・ジョブズ
(『スティーブ・ジョブズ』より)

 

こんにちは。
アドバンスト・スタイリストの
やまだみゆきです。

 

 

9月はセミナーがつづきます。
週末は某結婚相談所さまの
婚活セミナーで講師を
させていただきました。

 

ご覧のように、とてもすてきな
セミナールーム。
スライドを使わず、
ホワイトボードとトークが中心。
ひさしぶりにアナログな環境でした。

 

 

 

 

 

最近はパワーポイントの使用を禁止する
企業も出てきましたね。

 

Facebook、LinkedIn、Amazonが、社内でのパワーポイントの使用を禁止

トヨタ「パワーポイント禁止」の主旨が歪みませんように!

 

 

パワーポイントを使うか使わないかは、
プレゼンやセミナーのテーマ、目的、
会場の規模やオーディエンスの人数など、
さまざまな条件次第であって、
必要なら使えばいいし、
不要なら使わないほうがいい。

 

現実問題として、50名をこえる規模なら、
プロジェクターなしで
参加者全員が同時に資料を確認するのは
不可能です。
ただ、このときパワポでなくても、
静止画像のスライドを大写しできれば、
ことは足ります。

要は中身が薄いものを
ヴィジュアルでごまかすのが
間違っているだけ。
パワーポイントがあるから、
プレゼンがダメになるというのは、
腰痛肩こりの原因だから、
パソコンを禁止するとか、
事故の原因になるから、
自動車や飛行機に乗るのはやめよう、
みたいな発想とおなじです。

 

 

それ、おかしいでしょう。

 

 

今回のセミナーは
少人数だったこともあり、
説明に必要な画像や動画があるときだけ、
パソコンの画面をお見せしました。

2時間のうち、1/4程度の時間を
ほぼグループコンサルのような
形式でおこないました。
結果的にはそれが
受講者の満足度を高めたようです。

 

 

セミナーの主役は受講生、
セミナーは受講生の役に立ってナンボ。
プレゼンは、クライアントが主役。
どういう形式でおこなうかは、
どうすれば最良の結果につながるか、
そこから考えるのが筋であって、
最初に手法ありきではありません。

 

逆に言えば、
プレゼンターや講師の側が、
テーマ、会場の環境、
そしてオーディエンスの要望に応じて、
臨機応変に対応できることが望ましい。

 

 

わたしが初めてプレゼンをした30年前は、
パワポもキーノートもありませんでした。
それでも50人以上のオジサンを前に
(失礼、当時小娘のわたしにはそう見えた)
100ページ以上あるカタログのプレゼンをしました。

 

あの頃、パワポがあれば、
細部をもっとわかりやすくとか、
もっと効率的に説明できたかもしれません。
それはなにもスライドに集中させて、
プレゼンターから視線を
逸らせるためではありません。

 

 

パワポが普及したのは、
せいぜいこの10数年でしょう。
初めて大手広告代理店のプレゼンを見たとき、

 

 

「やられた・・・」

 

 

と思いました。
大手はすごいなぁと思う反面、
もしかしたら、これからは
誰だってスティーブ・ジョブズを演れる、
そんな時代がくるのかもしれない、
と思ってドキドキしました。

 

 

わたしが初めてプレゼンをした頃、
ジョブズは初代Macのプレゼンで
すでにスライドを導入していました。
あれから30年、
伝説のプレゼンの全貌が
昨年公開されて話題になりました。

 

 

パワポを使おうが、使うまいが、
プレゼンはいかに相手をワクワクさせるか、
成否はそこにかかっています。
使いこなせない人が
「あれはダメだよ」と言うのは論外です。

 

ジョブズがプレゼンの天才といわれるのは、
ひとを“ワクワクさせる”ことができたから。
そして、その準備を怠らなかった。

ジョブズについて、
個人的にとてもシンパシーを感じる
理由のひとつが、
プレゼンを考えるとき、
まず紙とペンで始めるところです。

わたしもパソコンがない時代に
デザインを始めたせいか、
アイデアはまず、ノートや
スケッチブックに描きとめます。

 

 

以下は、これまで発表された、
ジョブズのプレゼンテーションに関する記事で
印象に残っているもの。

 

じつはパワポ嫌いだった、
といわれるジョブズですが、
プレゼン内容より、その制作物に
依存することを否定したのであって、
スライドプレゼンそのものを否定していたのなら、
伝説的なプレゼンはうまれていないでしょう。

 

パワーポイントから1歩はなれることで、
よくなるのはその“見栄え”ではなく、
まずは“内容”であるはず。

 

1歩はなれて、
紙とペンに戻るのも
いいんじゃないかな。

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

 

 

【本編より豪華なリンク集】
パワーポイントといえば、
マイクロソフトですが、
もとはMac用として開発されたって
ご存知でした?

■参考1:アップルの社内では、どんなプレゼンが行われているのか(PHPオンライン衆知)
2012年01月06日 公開 ガー・レイノルズ ( 『プレゼンテーションZen』 著者 )
《 『THE21』 2012年1月号 [すべらない「プレゼン術」]より 》

■参考2:スティーブジョブズのプレゼン術(NAVERまとめ)
2012年09月05日 更新 

■参考3:ジョブズ直伝!「シンプル」&「自然さ」であなたも記憶に残る日本人プレゼンターに!!
~書評:「シンプルプレゼン」~(jMatsuzaki)
2012年11月17日 公開 松崎純一

■参考4:スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則(琥珀色の戯言)
2011年4月28日 公開 fujipon

■参考5:PowerPointを使うとバカになる?(SEOジャパン)
2013年3月12日 公開 Six Pixels of Separation ミッチ・ジョエル執筆記事の翻訳

■参考6:ジョブズの行った初代Macのプレゼンテーションが30年の時を超えて初公開される(Gigazine)
2014年1月27日公開

■参考7:Exclusive: Watch Steve Jobs’ First Demonstration of the Mac for the Public, Unseen Since 1984 (TIME)
 @harrymccracken  2014年1月公開

 

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。