自分の好きなスタイルって、そんなに変わらないものなの。
—フランソワーズ(ジュウ・ドゥ・ポゥム
『Around60 パリジェンヌ・スタイル』より)

 

 

 

こんにちは。
アドバンスト・スタイリストのやまだみゆきです。

 

類書が出る、ということはこの界隈が盛り上がっている証拠ですね。

 

この本の場合は、

 

 

“プラチナ・エイジ”、または“シニアのファッション”
そして“パリジェンヌ”

 

パリジェンヌ関連本のなかでも、ダントツに売れたのは“フランス人は10着しか服を持たない”。

 

 

 

じつに作戦勝ちというか、タイトル勝ちでした。
実際には10着ではすまないので、なんだか裏切られた感がするのは、わたしだけでしょうか。

それはこの『Around60 パリジェンヌ・スタイル』に登場するマダムたちのクローゼットを見てもわかります。

10着というのは

“自分のスタイルにふさわしい上質なものを少なく持ち、充分に活用して、長くたいせつにする”

という服に対する姿勢をやや盛り気味、かつ端的に表した象徴だったわけです。

 

ちなみに、片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんによれば、片づけ前の日本人女性の平均洋服所持数は、トップスだけで約160着とか
(『人生がときめく片づけの魔法』より)。

 

“10着”に反応するのは、それだけ、たくさん持っているのにうまく活用できていないひとが多いということでしょう。

 

100着でも1,000着でもクローゼットに収まって、活用できていればいいんですけどね。

 

 

わたしが“パリジェンヌ本”でいちばん学べるのは、ひとことでいうと“美的な散らかりかた”

 

 

洋服であれ、なんであれ、モノが多いひとの悩みのひとつは、散らかっていて落ち着かないことだと思うんです。

 

片っ端から片づけていったはいいが、どこにしまったかわからなくなることが、わたしにはけっこうあるんです。

 

だったら、全部、ぱっと目のつくところに置いてある。
それなのに雑然として見えない—それが“美的な散らかりかた”。

 

片づけなくていい。
でも美しい。

 

・・・最強でしょ。

 

この本にも、片づけない、美的な散らかりかたの達人部屋がたくさん紹介されています。

 

パリジェンヌはモノが少ないとか、
いいモノを数少なくとか、

そんなの嘘っぱちだとこの本を眺めているとわかります。

 

モノが多くても、汚部屋にならない。それどころか素人さんなのに
(インテリアコーディネーターなどプロではないという意味)
美的な散らかりかたをマスターしている。

 

学ぶべきは、そこなんです。

モノが多くても散らかって見えない理由は、

 

1)部屋全体にスタイルがある

2)部屋と住人のスタイルが同一

 

パリジェンヌと呼ばれるひとたちは、流行に左右されず、自分らしいスタイルを持っている。
そしてその価値観に合うものしか買わないし、身につけないし、置かない。
モノを家に持ち込むときのルールが厳しい。

 

 

すべてに統一感があるので、
多少散らかっても、まとまりがある、

 

 

・・・ということ。

 

スタイリング・レッスンでも言うのですが、

「捨てる」ことも大事だけど、
選ぶ」力があれば、そもそも捨てる必要がないんですよね。

 

 

それにしてもみなさん本が多い。

 

フランス人はよく本を読んでいる印象がありますね。出典は失念しましたが、フランスでもっともよく読まれる新聞記事は書評だと聞いた記憶も。

 

ちなみにフランス人の1週間あたりの平均読書時間は6.9時間。
1日1時間は読書に費やしているということ
(2005年NOP World Culture Score発表)。

調べてみたら、日本人は91分でした
(2005年NHK放送文化研究所「国民生活時間調査」。1日平均13分×7日)。

 

 

アラウンド60以降も個性を輝かせて生きるパリジェンヌをめざすなら、まずは読書からというのも、入口のひとつではないでしょうか。

 

 

では、本日もアドバンストな一日を。

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。