ファッションは気持ちの表れ。
どうでもいいやって思ったら、
本当にどうでもよくなるのよね。
生き方と一緒なの。
―滝内 裕子
(『OVER 60 Street Snap
いくつになっても憧れの女性』より)

 

こんにちは。
アドバンスト・スタイリストのやまだみゆきです。

 

これまでにNY、パリの
おしゃれマダムを紹介しました。

 

じゃあ、日本はどうなのか。

 

もちろん、日本にも大勢のおしゃれマダムが!

 

リデアルがサイトをオープンしたのは2013年。
翌年、写真集にまとめられ、
この7月1日時点で発行部数55,000部。

1万部売れればベストセラーといわれる
出版業界で大ヒットを記録しています。

 

リデアルのサイトは
オープン直後からチェックしていたので
(実際にみなさんにお会いしたことはないけど)、
知人が本に載っているみたいでした。

 

じつはこのサイトを知ったのは、
“Advanced Style”の原書を購入して
興奮気味にtwitterでつぶやいていたわたしを
リデアルさんが見つけて、
フォローしてくださったのがきっかけ。

 

“Advanced Style”のサイトオープンが2008年で、
書籍化は2012年だから、
その日本版をめざしたのかなと思っていたら、
まったくの偶然だったとか。

リデアルを運営するMARIさんとMASAさんは、
Advanced Atyleについては
この活動を通して知ったそう。

 

アリ・セス・コーエンさんとの共通点は、
おばあちゃんっ子ってこと。
それと、シニア世代に対する視線ね。

 


メディアに頻出する

巣鴨のおじいちゃん、おばあちゃんが、
イコール高齢者像とはいえない。また
「女性の場合、若く見られることが
唯一の正解のような風潮がある。
そういう価値観を変えたい」と2人は言う。
つまり「美魔女」が目指す方向とは違う。
(※1産経ニュースより)

 

 

若いひとたちがシニア世代を

 

素敵だな

カッコいいな

 

という視点で見てくれているのって、うれしい。

 

だって、年をとるのが不安でなくなるもんね。

 

これまで高齢者のファッションについては
ほとんど語られることがありませんでした。

この本にも、
「なんでそんな歳でもおしゃれをしていられるの?」
という疑問がよく寄せられる、とありました。

でも、本人たちは“そんな歳”なんて思ってないし、
がんばっておしゃれをしてるわけじゃない、と。

 

このところ、おしゃれマダム、おしゃれシニアと
スポットが当たって、
華々しく登場したように見えるかもしれません。

彼女たちはいきなり出現したわけじゃありません。
これまで、それぞれに自分の人生を歩いてきて、
気がついたら、この年齢になっていただけ。

 

よくわかる。

 

わたしもそうだから。

 

いきなりおしゃれマダムにはなれません。
過去の蓄積があってこその現在なんです。

 

ここに登場するマダムたちのなかには、
子育てや介護に追われ、
仕事からも離れて、
一時はおしゃれから遠ざかっていたひとも。

 

でも、そういう踊り場期間や
おしゃれ迷子の時期があったからこそ、
装うことの効果、
おしゃれの楽しさがわかって、いまがある。

おしゃれを楽しんだり、
よく考えて着るものを選ぶのは、
なにも外見を飾ることではなくて、
自分を大切にすることなんです。

 

たとえば、よくがんばったご褒美に
おいしいものを食べるように。

気分が上がるものを選んで着るのも
ご褒美のひとつ。

 

無難なものを選んだり、
地味なものを選ぶのは、
心のどこかに「目立ちたくない」という
気持ちがあるからです。

本人に目立つ意志がなくても、
自己表現としてファッションを楽しんでいるひとは、
大勢のなかでどうしても目立ってしまう。

無難が大勢の社会では、
そういうひとたちって、
揶揄と羨望をこめて“個性的”と呼ばれます。

 

でも、
「わたしってこんなひと!」
っていう自分スタイルが確立すると、
すごく生きやすくなるんです。
だって、まわりがそう扱うようになるから。

たとえば、わたしがオープンカフェをやってたら、
ここに登場するようなマダムたちを
最前列にお通ししますよ。

こんなおしゃれなマダムたちに人気です、って
アピールしたいもん!

 

MARIさんとMASAさんによれば、
街で声をかけても、
撮影に応じてくれるのは2〜3割だとか。
週末1日、銀座でねばって、
ひとりも撮影できない日もあるらしい。

 

心が折れそうな話です。

 

それでもMARIさんとMASAさんの
おメガネにかなうひとたちが、
この写真集の3倍はいらっしゃるということ。

それにイッセイやヨージ、カンサイなど
日本のデザイナーをお召しの方が多い。
当然、和服もいらっしゃるのが、
NYやパリマダムとの違い。

なにより身近に感じますよね。

日本のおしゃれマダムから、
わくわくする気持ちをいっぱいもらえる1冊です。

 

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

参考:
・60歳以上限定“素敵なおばあちゃんスナップ写真集”が人気…「カッコいい」若者に夢を与え(※1)
・銀座でおしゃれなおばあさんを待つ〜「L’ideal」に密着!
・シニアア世代のファッション・スナップサイト「L’idéal」が超かっこいい! いわゆる “おばあちゃん” のイメージを覆すおしゃれ感
・シニア世代のファッションスナップ「L’idéal」の書籍が発売されたよ! 日本の “おばあちゃん” はこんなにチャーミングなのかって感動!!!

 

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。