年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつは自分を助ける手。そして、もうひとつは他人を助ける手。
—オードリー・ヘップバーン

 

 

こんにちは。
アドバンスト・スタイリストのやまだみゆきです。

 

イマドキ女子高校生とママのリアルな母娘関係とは(2015.03.15 電通報)

 

わたしが学生の頃は、母のクローゼットからおもしろそうなものを探して、ちょい借りしたものです。

当時の母の着るものはわたしからすればオバサンの服でした。
だから着たいとは思わなかった。
でも、バッグや靴にはいいものがあって、先がとがったピンヒールをデニムに合わせたり、エナメルのクラッチを
ラメのニットセーターのときに合わせたりしました。

それは、若いわたしの小遣いや稼ぎでは手が届かないもの。
ちょっと背伸びする気持ちでおしゃれの仕上げをしたんです。

あるいは、古着の着物をもらって縫い直し、ラップドレスみたいにして着ました。

 

古風な母にはとてもできない“飛んでる”スタイルでした。

 

最近は、ママが娘のクローゼットから服を借りて着るんだそうです。

娘が10〜20代前半くらいとして、ママはアラフォー、アラフィフくらいなのかな。

“女子ママ”っていうんですって。
気も外見も若い。
でも、ママは忙しいので、若い頃のようにファッション情報を収集したり、お店をゆっくり見てまわったりする時間がありません。
なので手近なファッションメディアとして娘の情報や所持品に注目している・・・

というのが、マーケティング関係者の分析。

 

母と娘の仲がよいことは結構なことだし、誰と服を共有しても、似合っていればそれでいいわけです。

 

わたしが10代の頃、40代といえばオバサンかお母さんしかいなかったけど、いまはお姉さんみたいなお母さんがいっぱい。

“年齢相応な服装”なんて基本的にナンセンスだから、歓迎すべき時代がやってきた・・・

 

わけだけど。

 

いくら遺伝子が同じといっても、母と娘は違う人間。
同じ服が同じように似合うわけじゃない。

 

それに人生の先輩として、友だちのような一面ももっていてほしいけど、母として、女性としてリスペクトする部分もなくさないでおいてほしい
・・・とわたし個人は思うのね。

 

いまと昔は時代背景が違うので、いちがいに比較はできないとはいえ。

いま、わたしが10代だとして、母がわたしのクローゼットから服を持っていくとすれば、自分なら絶対にしないようなおとなの着こなしをしてほしい。

 

「そうくるか!おかあさん、かっけー!」

 

みたいな。

 

 

でも、いま、娘の服を借りるママたちは「カワイイ」と思って、娘の服や小物を借りてっるっぽい。

 

どんなひとにもある人間的ないじらしさとか、愛おしさに通じる「かわいげ」に年齢はない。

 

というか、そういう部分がないひとにはなりたくない。
そういう「かわいげ」は、ヒラヒラしたブラウスやピンク色のメイクでは演出できないんです。

 

でも、「カワイイ」から娘のブラウスを借りるママには、それがいまの自分にふさわしいかどうか、よく考えてから身につけてほしい。

「カワイイ」には、ふさわしい年頃があって、それはいつか卒業しなきゃならないもの。

 

「カワイイ」にこだわるということは、「若さ」に執着するってことなんです。

 

だって、「カワイイ」って絵に描いたら、こんな感じでしょ?

 

558124 / Pixabay

kpgolfpro / Pixabay

 

 

ヤバい。
カワイくって、ずっと見ていたい。笑
カワイイにハマると、抜けられない気持ちはわかる。

 

赤ちゃんって、どんな動物でもカワイイ。
無力だから、誰もが戦闘意欲をなくす。
カワイイは無敵です。

 

でも、おとなと呼ばれる頃には、ひとはなにがしかの武器・・・
カワイイに代わる魅力を備えるはず。
たとえば・・・

 

経験、
知性、
感性、
教養、
思いやり、
上品さ、
行動力、
情熱、
自信、
勇気、
献身、
寛容、
信頼感、
誠実さ・・・

 

「カワイイ」の対極で、セックスアピールもあるよね。
社会的、経済的な影響力なんかも当然含まれる。
自分はもってなくても、パートナーがもってることもある。

「イタい」と言われるのがこわいのは、いつまでも「カワイイ」を手放せないでいるからじゃないのかな。
「カワイイ」を放した手を誰かのために使えるようになりたい。

「カワイイ」は、女性を縛る呪い。
とくに日本においては。

 

とはいえ。

 

「イタい」と言われてもいい!
わたしは「カワイイ」を一生貫くの!
という覚悟があれば、それはそれでいいんです。

 

わたしには無理だけど、そういう一生があってもいい。

 

「カワイイ」は一瞬。
「かわいげ」は一生。

 

 

わたしはどこかにかわいげのある、イケてるオバチャンから、いつかはイケてるオバアチャンになりたい。

 

 

では、本日もアドバンストな一日を。

 

======================

参考:デミ・ムーア、娘ルーマーとの双子並みにそっくりな写真を公開

 

The following two tabs change content below.

miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。