ポートレート写真はカメラの「中」で作られるものではない。
カメラの前と後ろの「両側」で作られるのだ。
—エドワード・スタイケン

 

こんにちは。
ファッション・プランナー/スタイリング・カウンセラー®の
やまだみゆきです。

 

エドワード・スタイケンはとても多作で多才な写真家でした。
作品は、肖像、広告、風景、ファッション、報道、前衛ほか
あらゆる分野におよびます。
活躍も写真にとどまらず、画家でもあり、美術館のキュレーターも務めました。

世界で初めてファッション写真を撮った作家といわれているし、
VOGUEが初めてオールカラーで出版されたときの表紙も
彼が撮影しています。

 

女優を撮影した作品も多い。
グロリア・スワンソンやグレタ・ガルボは歴史的名作といわれています。

 

女優やモデルが美しいのは、もちろんご本人が美しいからに決まってるんだけど、
どう撮られたら美しく見えるかを知り尽くしているからでもあります。

わたしは子どもの頃から強いブスコンプレックスがあったので、
ちょっとでもマシに写りたくて研究しました。

この間、ポートレートを撮ってもらったときも、

 

「左から撮ってください」

 

とお願いしています。

人間の顔は左右対称ではないので、
どちら側から撮ればいいかを知っておくと、
ポートレート撮影のとき、役立ちます。

 

 

一般に、
髪の分けめがあるほうから撮るといい
と言われてるので、ご参考まで。

 

それでも、どうしても写真が嫌い、苦手、
というかたはいらっしゃるでしょう。

わたしがポートレートを「コスプレ感覚で」と言うのは、
そこにいるのは自分ではない、と思うため。

 

 

恥ずかしいとか、イヤだというのは、自分の感情。
でも、コスプレで別人格になれば、もう自分じゃない。
つまり、意図的に自分の感情を切り離すわけです。

矢沢永吉は、自分らしくない仕事を振られると、
「オレはいいけど、矢沢がどう言うかな」
と答えるらしい。

松田聖子もおなじようなことを言っていた記憶があります。

彼らは、ロックンローラー「矢沢」を、
永遠のアイドル「聖子ちゃん」を演じている
・・・というか、もっと正確にはブランディングしている。


自分コスプレというのは、

自分ブランディングなんです。

 

ionasnicolae / Pixabay

 

じつは、わたしも写真に撮られるのはとても照れくさい。
信じられないかもしれないけど、
ものすごくシャイだし、内向的だし、目立つのが嫌いです。

それ以上に自分で自分のことを決められないのがイヤで、
撮られるのも恥ずかしいけど、
ブサイクな写真入り名刺を配るのはもっと恥ずかしいし、
渡した相手にも迷惑だと思うので、
「わたしは恥ずかしいけど、“やまだみゆき”のためだから」
と言い聞かせて、カメラの前に立ちます。

 

ちょっと違う角度からお話しします。

 

わたしの場合、長くクリエイティブ業界にいて、
人数合わせで読者モデルの真似ごとをした経験があるので、
多少は撮影慣れしてます。

また、自分も取材でカメライターをやってきて、
撮る側と撮られる側の気持ちがわかるというのもある。

 

撮る側としては、どうやったら写されるひとがリラックスして、
自然な笑顔が撮れるかを考えながらカメラを向けます。

撮影ってコミュニケーションなんです。

 

だいたい撮影は取材が終わってから。
2時間ほど話して気持ちがほぐれ、
相手がこちらを信頼してくれるようになってるので、うまくいきます。

この順序を逆にすると緊張がなかなか解けません。

スタイケンが
「カメラの前と後ろの「両側」で作られる」
と言っているのは、カメラマンとモデル(被写体)の協力によって、
ポートレートはつくられる、ということなんです。

 

 

写真は「カメラマンが勝手に撮ってくれる」ものではありません。
じょうずなカメラマンは、慣れないモデル(被写体)でも
魅力を引き出してくれます。

でも、写真ってコミュニケーションだと思うと、
相手にまかせっぱなしというのは違いますよね。

 

Profile / Pixabay

 

なので、シャッターが切られるたびに
自分が持っている「なにかいいもの」を相手に渡す気持ちになってみる。

休憩がはさまるようであれば、
撮影した写真も見せていただく。
一緒につくってるんだ、という気持ちを確認しあう。

 

そう考えると、撮影は素敵な協同作業に思えてきませんか。

 

参考にしていただければ幸いです。

では、本日もよい一日を。

 

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。