エレガントでありながら、行儀を悪くする、
つまり、くずすには、
まず第一に礼儀正しい基礎がなければならない。 
–ココ・シャネル

 

ファッションに正解はありません。
「えーっ、こんなものが!」
みたいなのが流行ったり、ウケたりします。

ビジネスとか冠婚葬祭とか和服には
着こなしにもマナーや決まりごとがありますが、
ファッション、となるとそこまでのものは、
ほぼありません。
というか、もうなんでもありになってきましたね。
心づかいとして、TPOがかろうじて
残ってるくらいかな・・・

ただ、マナー違反じゃないけど、
野暮ったく見えて損だよ、という着こなしが、
ドッと増えるのがいまの時期です。
春なんだけど、たまに冬が戻ってきて、
「どっちやねん」と言いたくなる気候にも原因があると思う。

見てると惜しい、残念、
ああそれさえなければもっと垢抜けるのに、
というスタイリスト的おせっかいを
まあちょっと見てみて。

 

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その1 マスクをする
まあね、わかるんですよ。
わたしも花粉症なのでね。
ツイードのロングジャケット、黒のレギパン、
とってもお似合いでした。
でもそのマスクで台なし。

 

以前、あるコンテストで優勝した女性の取材記事を書くのに
大会の記念写真を取り寄せたら、あらびつくり。
隣につねにマスクをした彼女の上司が写っていて。
ピースサインをしてるので、
マスクの下は笑ってるんだろうけど、目が笑ってない。
しょうがないので彼女だけをトリミングして使ったのね。
だって、マスクの人、表情見えなくて怖いんだもん。

最近は風邪でも花粉症でもないのに
マスクをするひとが増えてるとか。
その是非を問うのは本稿の主旨ではないので省略。
でも、少なくとも写真を撮るときは外してね。
パステルカラーだろうと花柄入りだろうと、
おしゃれなマスクなんてありません。
着こなしの最後の仕上げは、あなたの素敵な笑顔です。

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その2 コートの裾からチラ見えするスカート
スプリングコートが着られるのは、
3月から4月にかけてのごく短い期間。
今年はトレンチが流行しているおかげで、
チラ見えスカート発生率もまた高し。

その昔はコートの裾からスカートは見せるもんじゃない、
というのが暗黙のルールでした。
・・・まあ昭和の時代くらいまでは。
これもバランスなので、着方によってはアリなんですよ。

ただ、コートの裾1~3cmくらいの中途半端な見え方となると、
思い出す言葉は・・・“しみちょろ”
ちょろちょろとコートから見え隠れするくらいなら、
ウエストで一段、折り返したほうがいい。
たったそれだけのことで、すっきりして見えるので。

おおざっぱな目安ですが、
メンズ由来で、その原型をとどめているコート類
(トレンチとか、チェスターフィールドとか)は
スカートより、パンツのほうが合わせやすいのは確かです。

最近は甘辛ミックスみたいな着方もあって、
トレンチコートにガーリーなレースのブラウスや
チュールのスカートを合わせる、みたいなコーディネートも
すごく今っぽいし、それはそれで素敵。
そんな場合は、やっぱりバランスが大事なので、
鏡の前で合わせてみて、いい感じを探っていきます。

とはいうものの、パリコレなんかで、
コートの裾から2cmスカートを見せるのがモード!
みたいなことになったら、
わたしの見方も変わったりして・・・

 

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その3 春色ワンピースに黒タイツ
冬に活躍した黒タイツですが、
春物ワンピースに合わせるとき、
その色柄に黒が入っていないなら、
ワンピースの色柄に合わせたカラータイツか、
肌色ストッキングにしましょう。

黒の靴とストッキングは
脚をすんなり見せる鉄則ではありますが、
それはボトムスも黒っぽいものに揃えることで、
縦ラインをつくれるからです。
また、冬なら服の素材に重量感があるので、
黒タイツでも重い印象になりません。

でも、春物は色柄だけでなく、
素材も軽く薄くなります。
せっかくの明るく軽やかな装いに、
膝から下だけが重くなってしまったら・・・

もうこればっかりですが、
たいせつなのはやっぱり全体のバランス。
ただのお節介なんですけど、
マスク外したーい!
スカートのウエスト折り返したーい!
肌色ストッキングあげたーい!
という心の声と戦った、きょう1日でした。

天候不順のせいですかね・・・

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miyuqui yamada

講師、講演家、コンサルタントなど人前に立つ人の外見と内面を装いでイメージアップする専門家。 34年間クリエイティブ業界において、アパレル、化粧品、流通大手企業をクライアントに、広告制作・販促・編集企画のディレクターとして、数百回のプレゼンと2500名以上の成功者の取材・寄稿に関わり、「勝つ人」「成功する人」の外見に興味を持つ。92〜95年、外資系化粧品会社にて2000名以上の女性にメイクとファッションのセミナーを実施。2014年STYLE&PLAN設立。自身のプレゼン、講師経験をもとに衣装を担当したクライアントがセミナー講師コンテスト入賞・優勝を続々と果たす。その勝率は8割。「セミナー講師、服装」の検索においてはGoogle検索1位。